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【ビジュアルで見る】国内製薬 決算ハイライト―2025年3月期2Q|トピックス

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AnswersNews編集部

国内主要製薬企業の2025年3月期第2四半期決算のハイライトを、コンパクトなビジュアルとともにお届けします。随時更新(公開:10月29日、最終更新:11月14日)

 

日本新薬(11月13日発表)

【ビジュアルで見る国内製薬企業決算 日本新薬】24年4-9月期業績/売上収益793億円/前期比8.2%増/営業利益/179億円/14.4%減|主要製品の売上高/ビルテプソ/110億円/31.6%増/ウプトラビ/75億円/15.6%増/ビダーザ/27億円/50.1%減|25年3月期予想/売上収益/1570億円/従来予想比30億円増/営業利益/330億円/従来予想比10億円増

 

▽売上収益 793億3200万円(前年同期比8.2%増)
▽営業利益 178億6700万円(14.4%減)
▽税引き前利益 181億9800万円(13.9%減)
▽中間利益 163億7300万円(1.2%増)

デュシェンヌ型筋ジストロフィー治療薬「ビルテプソ」は売上高110億円で前年同期比31.6%増。肺動脈性肺高血圧症・慢性血栓塞栓性肺高血圧症治療薬「ウプトラビ」(75億円、15.6%増)も伸びた。一方、研究開発費や販売費および一般管理費の増加によって営業利益は2桁の減少となった。25年3月期の業績予想は売上収益1570億円(従来予想比30億円増)、営業利益330億円(10億円増)に上方修正。ビルテプソなどが予想を上回って推移していることを反映した。

東和薬品(11月12日発表)

▽売上高 1234億400万円(前年同期比14.9%増)
▽営業利益 105億1300万円(50.1%増)
▽経常利益 103億3800万円(1.0%増)
▽純利益 65億5500万円(5.7%減)

国内で販売数量が伸び円安の影響で海外事業の売り上げも拡大した。25年3月期の業績予想は11月5日に上方修正を発表しており、売上高2621億円、営業利益233億円を見込む。

 

明治HD(医薬品セグメント、11月11日発表)

【ビジュアルで見る国内製薬企業決算 明治HD】24年4-9月期業績/売上収益1138億円/前期比12.9%増/営業利益/185億円/16.7%増|国内領域別の売上高/ワクチン/270億円/前期比87.9%増/感染症領域/249億円/11.3%増/免疫領域/149億円/27.3%増|25年3月期予想/売上収益/2458億円/営業利益/250億円/従来予想据え置き

 

▽売上高 1138億円(前年同期比12.9%増)
▽営業利益 185億円(16.7%増)

抗菌薬や血漿分画製剤が好調だった国内事業は7.8%の増収、37.5%の増益。インフルエンザワクチンの出荷本数が大きく前年同期を上回ったワクチン事業も2桁増収で、海外事業も伸びた。医薬品セグメントの通期業績予想(売上高2458億円、営業利益250億円)は据え置いた。新型コロナウイルスワクチン「コスタイベ」は当初計画を下回るが、注射用抗菌薬や新製品の拡大で補う。

 

サワイグループHD(11月11日発表)

▽売上収益 878億7000万円(前年同期比0.5%増)
▽営業利益 117億5500万円(7.9%増)
▽税引き前利益 114億900万円(6.6%増)
▽当期利益 189億100万円(123.8%増)

販売単価の改善を進めた一方、試験不正からの信頼回復に向けた活動に注力したことなどによって売り上げ、利益とも計画には届かなかった。25年3月期は売上収益1839億円、営業利益236億円を予想。長期収載品の選定療養や限定出荷の解除、12月の新製品発売によって下期は販売の回復を見込む。

 

扶桑薬品工業(11月11日発表)

▽売上高 297億3900万円(前年同期比8.4%増)
▽営業利益 24億3400万円(121.4%増)
▽経常利益 21億4300万円(95.2%増)
▽純利益 15億3500万円(114.2%増)

腎・透析関連の後発医薬品の販売が好調で、輸液・注射剤も他社品の代替供給で拡大。不採算品再算定で原価率が改善し、大幅な増益となった。25年3月期の業績予想は売上高600億円(従来予想比30億円増)、営業利益40億円(14億円増)に上方修正した。

 

エーザイ(24年4~9月期、11月8日発表)

【ビジュアルで見る国内製薬企業決算 エーザイ】24年4-9月期業績/売上収益/3850億円/前期比3.1%増/営業利益/278億円/11.4%減|主要製品の売上高/抗がん剤レンビマ/1649億円/8.9%増/不眠症治療薬デエビゴ/253億円/30.6%増/アルツハイマー病治療薬/163億円/4498.4%/抗がん剤ハラヴェン/163億円/13.4%減|25年3月期予想/売上収益/7540億円/営業利益/535億円/従来予想据え置き

 

▽売上収益 3850億2300万円(前年同期比3.1%増)
▽営業利益 278億3700万円(11.4%減)
▽税引き前利益 315億3500万円(11.6%減)
▽純利益 216億9300万円(6.2%減)

抗がん剤「レンビマ」の売り上げが前年同期比8.9%増の1649億円と好調。不眠症治療薬「デエビゴ」(253億円、30.6%増)やアルツハイマー病治療薬「レケンビ」(163億円、4498.4%増)も大きく伸びた。一方、レンビマの売り上げ拡大に伴って提携先の米メルクへの折半利益の支払いが増加したほか、レケンビの販売費が膨らんだことで利益は減少した。25年3月期の業績予想は、従来予想(売上収益7540億円、営業利益535億円)を据え置いた。レケンビの通期売上収益予想は、米国で医療機関の投与キャパシティの拡大が遅れているとして、従来の565億円から425億円に引き下げた。

 

科研製薬(24年4~9月期、11月8日発表)

▽売上高 513億7200万円(前年同期比42.0%増)
▽営業利益1 95億7900万円(255.2%増)
▽経常利益 198億2300万円(246.4%増)
▽純利益 142億8600万円(251.2%増)

多重特異性抗体「NM26」の知的財産譲渡に伴って米ジョンソン・エンド・ジョンソンとスイスのニューマブ・セラピューティクスから一時金8600万ドルを受け取ったことで大幅な増収増益となった。主力の爪白癬治療薬「クレナフィン」の売り上げは前年同期比0.3%減と横ばいで、関節機能改善薬「アルツ」は9.8%増と好調だった。25年3月期の業績予想(売上収益885億円、営業利益208億円)に変更はない。

 

生化学工業(24年4~9月期、11月8日発表)

▽売上高 202億1000万円(前年同期比11.9%増)
▽営業利益 25億3700万円(71.2%増)
▽経常利益 23億5400万円(1.2%増)
▽純利益 19億3100万円(8.1%減)

国内医薬品が減少したものの、海外医薬品やLAL事業が伸びた。第2四半期末にかけて円高が進んだことで為替差損を計上し、純利益は減益となった。25年3月期の業績予想は、従来予想(売上高400億円、営業利益39億5000万円)を据え置いた。

 

参天製薬(11月7日発表)

【ビジュアルで見る国内製薬企業決算 参天製薬】24年4-9月期業績/売上収益/1464億円/前期比0.4%増/営業利益/239億円/4.9%減|主要製品の売上高/アイリーア/392億円/前期比6.5億円/コソプト/141億円/11.3%増/アレジオン/107億円/62.5%増|25年3月期予想/売上収益/3020億円/営業利益/445億円/従来予想据え置き

 

▽売上収益 1464億400万円(前年同期比0.4%増)
▽営業利益 238億7300万円(4.9%減)
▽税引き前利益 238億3900万円(1.0%減)
▽中間利益 187億7200万円(2.6%減)

眼科用VEGF阻害薬「アイリーア」は売上収益392億円(6.5%増)と好調で、その他の主力品も伸びたが、ドライアイ治療薬「ジクアスLX点眼液」の自主回収が響いて売上収益はほぼ前年並み。地域・製品構成の変化などにより原価率が上昇し、利益を押し下げた。25年3月期の業績予想は、従来予想(売上収益3020億円、営業利益445億円)を据え置いた。

 

ツムラ(11月7日発表)

【ビジュアルで見る国内製薬企業決算 ツムラ】24年4-9月期業績/売上収益/891億/前期比18.3%増/営業利益/211億円/106.4%減|主要製品の売上高/大建中湯/75億円/前期比52.1億円/抑肝散/58億円/52.3%増/補中益気湯/39億円/4.2%減|25年3月期予想/売上収益/1850億円/営業利益/395億円/従来予想据え置き

 

▽売上高 890億7100万円(前年同期比18.3%増)
▽営業利益 210億7500万円(106.4%増)
▽経常利益 234億200万円(84.6%増)
▽純利益 175億200万円(94.4%増)

医療用漢方製剤129処方のうち66処方が4月の薬価改定で不採算品再算定の適用を受け、薬価が上昇したことで大幅な増収増益となった。25年3月期の業績予想は、従来予想(売上高1850億円、営業利益395億円)から変更はない。

 

帝人(ヘルスケア事業、11月7日発表)

【ビジュアルで見る国内製薬企業決算 帝人】24年4-9月期業績/売上収益/693億/前期比2.0%増/営業利益/54億円/40.5%減|主要製品の売上高/ネシーナ/51億円/前期比13.6億円減/イニシンク/33億円/8.3%減/ベニロン/32億円/14.3%増|25年3月期予想/売上収益/1400億円/従来予想据え置き/営業利益/70億円/10億円増

 

▽売上収益 693億円(前年同期比2.0%減)
▽事業利益 54億円(40.5%減)

骨粗鬆症治療薬「オスタバロ」が伸びたものの、薬価改定の影響で減収減益となった。25年3月期の業績予想は、売上収益1400億円、事業利益70億円。売上収益は据え置いた一方、CPAPレンタル台数が上振れするとして事業利益は10億円上方修正した。

 

杏林製薬(11月7日発表)

【ビジュアルで見る国内製薬企業決算 杏林】24年4-9月期業績/売上収益/551億/前期比0.4%増/営業利益/15億円/16.0%増|主要製品の売上高/ベオーバ/104億円/前期比26.4億円増/フルティフォーム/64億円/3.1%減/ペンタサ/62億円/1.4%増|25年3月期予想/売上収益/1234億円/従来予想据え置き/営業利益/65億円/従来予想据え置き

 

▽売上高 551億3900万円(前年同期比0.4%増)
▽営業利益 15億4900万円(16.0%増)
▽経常利益 20億5000万円(29.9%増)
▽純利益 12億5500万円(33.6%減)

過活動膀胱治療薬「ベオーバ」(104億円、26.4%増)、ニューキノロン系抗菌薬「ラスビック」(30億円、19.8%増)などが好調だった一方、前年同期に投資有価証券売却益を計上した反動で純利益は大きく減少した。25年3月期の業績予想は、従来予想(売上高1234億円、営業利益65億円)を据え置いた。

 

ゼリア新薬工業(24年4~9月期、11月6日発表)

▽売上高 424億2200万円(前年同期比15.7%増)
▽営業利益 64億5900万円(21.2%増)
▽経常利益 79億4900万円(44.6%増)
▽純利益 60億6100万円(12.3%増)

潰瘍性大腸炎治療薬「アサコール」やクロストリジウム・ディフィシル感染症治療薬「ディフィクリア」などが海外で売り上げを伸ばし、為替の影響もあって大幅な増収増益となった。25年3月期は売上高860億円(前期比13.6%増)、営業利益110億円(14.3%増)を見込む。

 

キッセイ薬品工業(11月5日発表)

▽売上高 426億6600万円(前年同期比14.8%増)
▽営業利益 17億8100万円(11.6%減)
▽経常利益 22億3700万円(35.4%減)
▽純利益 52億4900万円(7.6%減)

過活動膀胱治療薬「ベオーバ」(88億円、24.1%増)や顕微鏡的多発血管炎・多発血管炎性肉芽腫症治療薬「タブネオス」(42億円、97.3%増)などが伸びた一方で、研究開発費が大きく増加したことで減益となった。25年3月期は売上高865億円(従来予想比35億円増)、営業利益50億円(8億円増)に上方修正した。

 

あすか製薬HD(11月5日発表)

▽売上高 323億7100万円(前年同期比2.3%増)
▽営業利益 33億4500万円(9.5%増)
▽経常利益 33億1200万円(7.0%増)
▽純利益 25億6000万円(38.0%減)

子宮筋腫・子宮内膜症治療薬「レルミナ」(54億円、4.4%増)、月経困難症治療薬「ドロエチ」(36億円、23.3%増)などが売り上げを拡大。前年同期に投資有価証券売却益を計上した反動で純利益は大幅に減少した。25年3月期の業績は従来予想(売上高630億円、営業利益67億円)を据え置いた。

 

三菱ケミカルグループ(医薬品事業、11月1日発表)

【ビジュアルで見る国内製薬企業決算 三菱ケミカルG(医薬品事業)】24年4-9月期業績/売上収益/2326億円/前期比6.0%増/営業利益/276億円/38.1%減|主要製品の売上高/筋萎縮性側索硬化症ラジカヴァ/506億円/前期比27.2%増/乾癬・クローン病・潰瘍性大腸炎治療薬ステラーラ/303億円/10.9%増/関節リウマチ・潰瘍性大腸炎治療薬シンポニー/216億円/4.0%減|25年3月期予想/売上収益/4650億円/従来予想比160億円増/営業利益/490億円/10億円増

 

▽売上収益 2326億円(前年同期比6.0%増)
▽営業利益 276億円(38.1%減)
▽当期利益 177億円(52.6%減)

海外で筋萎縮性側索硬化症(ALS)治療薬「ラジカヴァ」(506億円、27.2%増)が拡大し、糖尿病治療薬「マンジャロ」は薬価ベースで129億円を売り上げた。利益は、希望退職実施に伴う特別退職金の計上で大幅な減益。コアベースの営業利益は27.5%増加した。25年3月期の予想は、売上収益4650億円(従来予想比160億円増)、営業利益490億円(10億円増)に上方修正。ラジカヴァが引き続き好調に推移する見通し。

 

旭化成(医薬・医療事業、11月1日発表)

【ビジュアルで見る国内製薬企業決算 旭化成(医薬・医療)】24年4-9月期業績/うりあげ1135億円/前期比12.6%増/営業利益/143億円/89.7%増|主要製品の売上高/骨粗しょう症治療薬テリボン/205億円/前期比6.2%増/オピオイド誘発性便秘症治療薬ケブザラ/55億円/1.7%増/血液凝固阻止薬リコモジュリン/35億円/16.3%減|25年3月期予想/売上収益/2450億円/従来予想比190億円増/営業利益/173億円/34億円減

 

▽売上高 1135億円(前年同期比12.6%増)
▽営業利益 143億円(89.7%増)

骨粗鬆症治療薬「テリボン」(205億円、6.2%増)や関節リウマチ治療薬「ケブザラ」(55億円、1.7%増)などが堅調に推移した。25年3月期の予想は、売上収益2450億円(従来予想比190億円増)、営業利益173億円(34億円減)に修正。カリディタス(スウェーデン)買収に伴う費用が利益の押し下げ要因となる。

 

持田製薬(11月1日発表)

【ビジュアルで見る国内製薬企業決算 持田製薬】24年4-9月期業績/売上収益/511億円/前期比3.3%増/営業利益/38億円/4.0%減|主要製品の売上高/潰瘍性大腸炎治療薬リアルダ/74億円/前期比4.0%増/慢性便秘症治療薬グーフィス/74億円/4.0%増/慢性便秘症治療薬モビコール/32億円/11.0%増|25年3月期予想/売上収益/1060億円/従来予想据え置き/営業利益/75億円/据え置き

 

▽売上高 510億9600万円(前年同期比3.3%増)
▽営業利益 37億9300万円(4.0%減)
▽経常利益 40億7900万円(0.6%増)
▽純利益 28億2500万円(0.5%減)

潰瘍性大腸炎治療薬「リアルダ」や慢性便秘症治療薬「グーフィス」などが売り上げを伸ばしたが、薬価改定や円安による原薬・製剤の輸入価格上昇が利益に響いた。25年3月期は従来予想(売上高1060億円、営業利益75億円)を据え置いた。

 

武田薬品工業(10月31日発表)

【ビジュアルで見る国内製薬企業決算 武田薬品工業】24年4-9月期業績/売上収益/2兆3840億円/前期比13.4%増/営業利益/3506億円/194%増|主要製品の売上高/エンタイビオ/4732億円/20.8%増/免疫グロブリン/3910億円/26.5%増/ビバンセ/2032億円/10.2%減|25年3月期予想/売上収益/4兆4800億円/従来予想比1300億円増/営業利益/2650億円/400億円増

 

▽売上収益 2兆3840億2800万円(前年同期比13.4%増)
▽営業利益 3505億7600万円(194.0%増)
▽税引き前利益 2559億7600万円(555.5%増)
▽当期利益 1872億9400万円(352.8%増)

主力の潰瘍性大腸炎・クローン病治療薬「エンタイビオ」が売上収益4732億円(20.8%増)と好調で、血漿分画製剤も24.5%増の5357億円と伸びた。円安の影響も受けた。25年3月期は売上収益4兆4800億円(5.1%増)、営業利益2650億円(23.8%増)を予想。ADHD治療薬「VYVANSE」の後発医薬品の市場浸透が想定よりも緩やかで、その他の製品も好調に推移していることから売上収益を従来から1300億円、営業利益を400億円引き上げた。

 

第一三共(10月31日発表)

【ビジュアルで見る国内製薬企業決算 第一三共】24年4-9月期業績/売上収益/8827億円/前期比21.5%増/営業利益/1869億円/96.6%増|主要製品の売上高/エンハーツ/2613億円/20.8%増/エドキサバン/1741億円/26.5%増/ヴェノヴァ―/297億円/2.1%増|25年3月期予想/売上収益/1兆8300億円/従来予想比800億円増/営業利益/2800億円/500億円増

 

▽売上収益 8827億2700万円(前年同期比21.5%増)
▽営業利益 1869億円(96.6%増)
▽税引き前利益1 925億8600万円(88.6%増)
▽中間利益 1466億7500万円(51.2%増)

抗HER2抗体薬物複合体(ADC)「エンハーツ」は関連するマイルストン収入などを含めて2717億円(48.4%増)の売り上げを計上。抗凝固薬エキサバンも26.5%増の1741億円と好調だった。25年3月期は売上収益1兆8300億円(14.3%増)、営業利益2800億円(32.3%増)に上方修正。リクシアナやエンハーツの好調な推移と円安を踏まえ、売上収益で800億円、営業利益で500億円、従来予想を上回る。

 

小野薬品工業(10月31日発表)

【ビジュアルで見る国内製薬企業決算 小野薬品工業】24年4-9月期業績/売上収益/2403億円/前期比7.1%減/営業利益/559億円/42.4%減|主要製品の売上高/オプジーボ/626億円/16.5%増/フォシーガ/437億円/21.2%増/オレンシア/135億円/13.5%増|25年3月期予想/売上収益/4580億円/従来予想比350億円増/営業利益/820億円/400億円増

 

▽売上収益 2403億3900万円(前年同期比7.1%減)
▽営業利益 558億8100万円(42.4%減)
▽税引き前利益 546億3700万円(45.0%減)
▽中間利益 416億4100万円(44.1%減)

SGLT-2阻害薬「フォシーガ」の売上収益が21.7%増と好調だったものの、免疫チェックポイント阻害薬「オプジーボ」が薬価改定の影響で16.5%の売り上げ減。米デシフェラ・ファーマシューティカルズ買収で研究開発費などが膨らんだ。25年3月期の業績予想は、売上収益4850億円(従来予想比350億円増)、営業利益820億円(400億円減)に修正。デシフェラ買収で獲得した抗がん剤の売り上げを織り込む一方、買収に伴う費用増などが利益を押し下げる。

 

アステラス製薬(10月30日発表)

【ビジュアルで見る国内製薬企業決算 アステラス製薬】24年4-9月期業績/売上収益/9356億円/前期比22%増/営業利益/937億円/69.9%増/主要製品の売上高/イクスタンジ/4517億円/25.1%増/プログラフ/1039億円/19.1%増|25年3月期予想/売上収益/1兆8000億円/従来予想比1500億円増/営業利益/800億円/320億円増

 

▽売上収益 9356億2100万円(前年同期比22.0%増)
▽営業利益 937億1000万円(69.9%増)
▽税引き前利益 890億4200万円(58.1%増)
▽中間利益 735億1100万円(105.3%増)

主力の前立腺がん治療薬「イクスタンジ」は25.1%増の4517億円を売り上げ、抗がん剤「パドセブ」など5つの重点戦略製品で900億円の増収となった。25年3月期の業績予想は売上収益1兆8000億円(従来予想比1500億円増)▽営業利益800億円(320億円増)に上方修正。イクスタンジと重点戦略製品の好調な販売に加え、為替レートが想定より円安で推移したことで、従来予想を大きく上回る。

 

住友ファーマ(10月30日発表)

【ビジュアルで見る国内製薬企業決算 住友ファーマ】24年4-9月期業績/売上収益/1807億円/前期比18.4%増/営業利益/▲82億円/前年同期は▲865億円/主要製品の売上高/オルゴビクス/355億円/83%増/ジェムテサ/252億円/59.6%増/アプティオム/199億円/23.6%増|25年3月期予想/売上収益/3380億円/営業利益/0億円/従来予想据え置き

 

▽売上収益 1807億4900万円(前年同期比18.4%増)
▽営業利益 81億7900万円の赤字(前年同期は864億9800万円の赤字)
▽中間利益 322億2900万円の赤字(677億4100億円の赤字)

前立腺がん治療薬「オルゴビクス」(355億円、83.0%増)、子宮筋腫・子宮内膜症治療薬「マイフェンブリー」(60億円、45.4%増)、過活動膀胱治療薬「ジェムテサ」(252億円、59.6%)の基幹3製品が販売を拡大。販管費や研究開発費を大きく減らしたことで赤字幅は縮小した。25年3月期の業績予想は従来予想(売上収益3380億円、営業利益0円)を据え置いた。

 

JCRファーマ(10月30日発表)

▽売上高 166億5700万円(前年同期比31.4%減)
▽営業利益 7億3900万円の赤字(前年同期は68億9800万円の黒字)
▽経常利益 16億2100万円の赤字(71億2600万円の黒字)
▽純利益 6億9100万円の赤字(52億5300万円の黒字)

契約金収入や受託製造売り上げの減少に加え、腎性貧血治療薬「エポエチンアルファBS注『JCR』」「ダルベポエチンアルファBS注『JCR』」の売り上げ減少が響いた。25年3月期の業績予想(売上高413億円、営業利益54億円)に変更はない。

 

塩野義製薬(10月28日発表)

【ビジュアルで見る国内製薬企業決算】24年4-9月期業績/売上収益/2140置く円/前期比7.2%減/営業利益/759億円/22.7%減|主要製品の売上高/感染症薬(ゾコーバ、ゾフルーザなど)/292億円/前期比40.%減/スインプロイク(オピオイド系誘発性便秘治療薬)/24億円/12.9%/疼痛治療薬オキシコンチン類/21億円/5.6%減|25年3月期予想/売上収益/4600億円/従来予想比50億円増/営業利益/1650億円/50億円増

 

▽売上収益 2139億7000万円(前年同期比7.2%減)
▽営業利益 758億6900万円(22.7%減)
▽税引き前利益 938億3300万円(18.8%増)
▽中間利益 831億3300万円(8.2%減)

米国と欧州で抗菌薬「セフィデロコル」が伸び、抗HIV薬のロイヤリティ収入も拡大した一方、前年同期にADHD治療薬のライセンス移管に伴って武田薬品工業から受け取った一時金を計上した反動が出た。25年3月期の業績予想は、売上収益4600億円(5.7%増)、営業利益1650億円(7.6%増)と従来予想から50億円上方修正。抗HIV薬のロイヤリティ収入が伸びるほか、ネクセラファーマと販売提携した不眠症治療薬「クービビック」の貢献を見込む。

 

AnswersNews編集部が製薬企業をレポート

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