シミックホールディングス
シミックホールディングスは、日本のCRO(医薬品開発受託機関)業界のパイオニア企業です。CROをはじめとする受託サービスを軸に、薬の開発から製造、販売まで、製薬会社のビジネスを総合的に支援しています。創業以来25期連続増収を達成しています。
医薬品ビジネスをトータル支援するオリジナルモデル「PVC」
シミックグループは1992年にCRO企業としてスタート。00年にCSO(医薬品営業受託)事業、05年にCDMO(医薬品製剤開発・製造委託)事業とサービスの幅を広げ、現在はヘルスケア事業や、オーファンドラッグ・診断薬の開発などに取り組むIPM事業を加えた5つの事業を展開しています。
製薬業界は、後発医薬品の使用拡大や薬価引き下げなどで売り上げを伸ばすのが難しい一方、新薬開発にコストがかかることからアウトソーシングの需要が高まっています。
こうした製薬企業を取り巻く環境の変化に対応するため、シミックグループはPVC(Pharmaceutical Value Creator)と呼ばれる独自のビジネスモデルを展開。PVCとは、シミックが培ってきた受託サービスの強みを生かし、臨床試験から製造・販売までの新薬開発プロセスすべてを支援するモデルです。
17年9月期は増収増益 「プロジェクトフェニックス」を推進
シミックの17年9月期の業績は、売上高が652億円(前年比5.2%増)、営業利益が39億円(15.9%増)でした。CSO事業はMR派遣業務が振るわず減益となりましたが、ほかの事業は業界全体の市場拡大に合わせて堅調に伸びました。
14年、15年9月期はヘルスケア事業のSMO受注の減少などの影響を受け、2期連続で減益となりました。14年10月に開始した「プロジェクトフェニックス」では、収益力の改善を目指し、コスト構造改革などに取り組んでいます。
収益改善は着実に進んでおり、18年9月期は売上高705億円(前年比8.0%増)、営業利益43億円(10.3%増)となる見込み。再生医療関連の設備投資や、グローバル展開を強化することで、20年9月期に売上高1000億円を目指しています。
IPM(Innovative Pharma Model)事業の取り組み
シミックグループは「製薬会社のための製薬会社を目指す」ために、IPM事業の取り組みを強化しています。
海外製薬企業の日本進出サポート
シミックの製造販売権や販売網を活用し、日本に事業基盤のない海外企業のサポートを推進。17年1月には足爪要浸透補修液「ザンミーラネイル」の全国販売を開始しました。
オーファンドラッグ(希少疾病用医薬品)の開発・販売
12年5月に医薬品卸のメディパルホールディングスと合弁会社「オーファンパシフィック」を設立。オーファンドラッグを中心に医薬品を効率的に開発、販売することを目的としており、現在は7製品を販売しています。
シミックホールディングスの平均年収
シミックホールディングスの17年9月期の平均年収は836.6万円(平均年齢43.8歳)でした。14年9月期は900万円を上回ったものの、直近3年は830万円台で横ばいとなっています。なお、この金額は持株会社の年収なので、グループ会社の従業員の平均年収よりも高くなっています。
シミックホールディングスの中途採用情報
シミックグループではCRA(臨床開発モニター)、CRC(治験コーディネーター)、DM(データマネジメント)、MW(メディカルライティング)、統計解析などの職種で中途採用を行っており、ほかの大手CRO企業と比べても求人数は多め。経験が重視されるものの、未経験での応募も可能です。
創業時から女性社員が多く、現在も社員の約半数が女性。2017年には日経WOMANの「女性が活躍する会社BEST100」で42位にランクインしました。
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シミックホールディングスの基本情報
2018年9月
社名 | シミックホールディングス株式会社(CMIC HOLDINGS Co., Ltd.) |
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本社所在地 | 東京都港区芝浦1丁目1番1号 |
設立 | 1992年(設立:1985年3月14日) |
資本金 | 30億8,775万円 |
上場 | 東証一部 |
代表者名 | 代表取締役CEO 中村 和男 |
従業員数 | 連結4,704名(2017年9月30日現在) |
主要グループ会社 | [CRO事業] シミック株式会社、シミックPMS株式会社 [CDMO事業] シミックCMO株式会社 [CSO事業] シミック・アッシュフィールド株式会社 [ヘルスケア事業] サイトサポート・インスティテュート株式会社 [IPM事業] 株式会社オーファンパシフィック |