中外「エディロール」単独販売…大正との販売提携終了
中外製薬と大正製薬は1月22日、骨粗鬆症治療薬「エディロール」の販売提携を今年4月10日で終了すると発表した。同11日以降、中外が単独で販売と情報提供を行う。両社は2011年4月の発売から、共同で販売と情報提供を行ってきた。
第一三共、CAR-T細胞療法「イエスカルタ」が承認取得
第一三共は1月22日、CAR-T細胞療法「イエスカルタ」(一般名・アキシカブタゲン シロルユーセル)が承認を取得したと発表した、適応は「再発・難治性の大細胞型B細胞リンパ腫」。国内では、ノバルティスファーマの「キムリア」に次いで2剤目のCAR-T細胞療法となる。第一三共は2017年、米ギリアド・サイエンシズ子会社のカイト・ファーマから同薬の国内での開発・製造・販売権を取得した。
リリー、片頭痛治療薬「エムガルティ」が承認…国内初の抗CGRP抗体
日本イーライリリーは1月22日、抗CGRP抗体「エムガルティ」(ガルカネズマブ)が「片頭痛発作の発症抑制」の適応で承認を取得したと発表した。CGRPを標的とする片頭痛治療薬は国内初。国内では第一三共と販売提携を結んでおり、流通と販売は第一三共が担当。両社で情報提供活動を行う。
小野、国内初のがん悪液質治療薬「エドルミズ」の承認取得
小野薬品工業は1月22日、がん悪液質治療薬のグレリン様作用薬「エドルミズ」(アナモレリン塩酸塩)の承認を取得したと発表した。対象となるがんは、非小細胞肺がん、胃がん、膵がん、大腸がん。がん悪液質は、がんに伴う体重減少や食欲不振を特徴とする代謝異常疾患群で、エドルミズは国内初の治療薬となる。
オーファンパシフィック、先駆け指定の「オラデオ」が承認
オーファンパシフィックは1月22日、血漿カリクレイン阻害薬「オラデオ」(ベロトラルスタット塩酸塩)が承認されたと発表した。適応は「遺伝性血管性浮腫の急性発作の発症抑制」。先駆け審査指定制度の対象品目で、オーファンパシフィックは開発元である米バイオクリスト・ファーマシューティカルズとの契約に基づき、日本での承認申請を実施。販売は、バイオクリストから国内販売権を取得した鳥居薬品が行う。
武田、非小細胞肺がん治療薬「アルンブリグ」の承認取得
武田薬品工業は1月22日、非小細胞肺がん治療薬「アルンブリグ」(ブリグチニブ)の承認を取得したと発表した。国内5剤目のALK阻害薬で、ALK融合遺伝子陽性の進行・再発非小細胞肺がんの1次治療と2次治療以降が対象となる。
バイエル、腎性貧血治療薬「マスーレッド」の承認取得
バイエル薬品は1月22日、腎性貧血治療薬「マスーレッド」(モリデュスタットナトリウム)が承認を取得したと発表した。国内5剤目のHIF-PH阻害薬。1日1回投与で、保存期と透析期の療法が対象となる。
ノボ、長時間作用型成長ホルモン製剤「ソグルーヤ」が承認
ノボノルディスクファーマは1月22日、長時間作用型のヒト成長ホルモンアナログ製剤「ソグルーヤ」(ソマプシタン)が承認されたと発表した。適応は「成人成長ホルモン分泌不全症」。週1回投与で、アドヒアランスの向上が期待される。
杏林、間質性膀胱炎治療薬「ジムソ」が承認取得
キョーリン製薬ホールディングス(HD)は1月22日、子会社・杏林製薬が間質性膀胱炎治療薬「ジムソ」(ジメチルスルホキシド)の承認を取得したと発表した。厚生労働省の「医療上の必要性が高い未承認薬・適応外薬検討会議」の判断に基づき、同省が開発企業を公募した品目。杏林が開発を申し出、国内で開発した。
グリフォルス「リンスパッド」が承認…重症α1アンチトリプシン欠乏症治療薬
スペインのグリフォルス・セラピューティクスは1月22日、重症α1-アンチトリプシン欠乏症治療薬「リンスパッド」(乾燥濃縮人α1-プロテイナーゼインヒビター)が日本で承認されたと発表した。α1-アンチトリプシン欠乏症は遺伝性疾患で、最も一般的な症状は進行性の肺機能喪失。オーファンパシフィックを専任外国製造医薬品等製造販売業者(AMAH)として申請を行っていた。
ラクオリア、ベンチャー支援の子会社を解散
ラクオリア創薬は1月22日、バイオベンチャー支援事業などを手掛ける子会社「ラクオリア イノベーションズ」を解散すると発表した。昨今の経営環境から、事業継続が困難と判断した。同社に対する貸付金については回収が困難となっており、債務超過額まで債権を放棄する。同社が行っているベンチャー支事業の一部は、ラクオリアが引き続き行っていく。
AnswersNews編集部が製薬企業をレポート
・第一三共
・中外製薬
・大正製薬ホールディングス
・キョーリン製薬ホールディングス(杏林製薬/キョーリンリメディオ)
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