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製薬業界 きょうのニュースまとめ読み(2020年5月13日)

更新日

 

「ゾルゲンスマ」薬価は1億6707万円…20日収載へ

中央社会保険医療協議会(中医協)総会は5月13日、ノバルティスファーマの脊髄性筋萎縮症向け遺伝子治療薬「ゾルゲンスマ」(一般名・オナセムノゲン アベパルボベク)の薬価収載を了承した。薬価は「スピンラザ」を比較薬とする類似薬効比較方式Iで算定され、有用性加算I(加算率50%)と先駆け審査指定制度加算(同10%)がついた結果、1患者あたり1億6707万7222円となった。ピーク時に年間42億円の売上高を見込む。20日に薬価収載される予定。詳しくはトピックスで。

 

「エンハーツ」「ベオビュ」など18成分28品目、20日に薬価収載

中医協総会は5月13日、第一三共の抗がん剤「エンハーツ」(トラスツズマブ デルクステカン)やノバルティスファーマの加齢黄斑変性治療薬「ベオビュ」(ブロルシズマブ)、日本新薬のデュシェンヌ型筋ジストロフィー治療薬「ビルテプソ」(ビルトラルセン)など新薬18成分28品目の薬価収載を了承した。20日に収載する。詳しくはトピックスで。

 

デンカ「アビガン」原料の生産を開始

デンカは5月13日、富士フイルム富山化学が新型コロナウイルス感染症を対象に開発中の抗インフルエンザウイルス薬「アビガン」(ファビピラビル)の原料となるマロン酸ジエチルの生産を5月16日から開始すると発表した。青海工場(新潟県糸魚川市)で生産し、5月末から6月にかけて出荷を始める。

 

22年度に売上高320~360億円…JCRファーマが新中計

JCRファーマは5月12日、2020~22年度の3カ年の中期経営計画を発表した。最終年度の目標は、売上高320~360億円(19年度は247億円)、営業利益70~100億円(同32億円)。「品質保証体制の質・量的拡充」を最重要経営課題とし、▽今後数年間の収益基盤強化に向けた既存製品の持続的成長▽ライソゾーム病領域の次を見据えた基礎研究・応用研究の拡充――などにも取り組む。

 

決算

武田薬品工業(2020年3月期、5月13日発表)

売上収益3兆2911億8800万円(前期比56.9%増)、営業利益1004億800万円(57.8%減)。シャイアー買収が通年で寄与し、大幅な増収となった。主力の潰瘍性大腸炎・クローン病治療薬は3472億円(29.0%増)。買収に伴って無形資産の償却費が増加したことなどにより、営業利益は大きく減少した。21年3月期は売上収益3兆2500億円(1.3%減)、営業利益3550億円(253.6%増)を見込む。

 

エーザイ(2020年3月期、5月13日発表)

売上収益6956億2100万円(前期比8.2%増)、営業利益1255億200万円(45.7%増)。抗がん剤「レンビマ」(1119億円、78.9%増)がグローバルで拡大したほか、同薬に関する米メルクからの一時金とマイルストン(762億円)が寄与した。日本の医薬品事業は、後発医薬品事業を日医工に譲渡したことなどが影響し、2471億円で10.7%の減収。21年3月期は売上収益7190億円(3.4%増)、営業利益880億円(29.9%減)を予想している。

 

大日本住友製薬(2020年3月期、5月13日発表)

売上収益4827億3200万円(前期比5.1%増)、営業利益832億3900万円(43.8%増)。主力の抗精神病薬「ラツーダ」(1895億円、2.7%増)が伸び、2型糖尿病治療薬「トルリシティ」(300億円、29.6%増)などが好調だった国内も1397億円で8.1%の増収となった。21年3月期の業績予想は、売上収益5100億円(5.6%増)、営業利益240億円(71.2%減)。前期に条件付対価公正価値の減少に伴う費用の戻入を計上した反動で、大幅な営業減益となる見通し。

 

田辺三菱製薬(2020年3月期、5月13日発表)

売上収益3798億円(前期比10.6%減)、営業利益60億円の赤字(前期は503億円の黒字)。スイス・ノバルティスと多発性硬化症治療薬「ジレニア」のロイヤリティの支払いをめぐる仲裁手続きが続いており、ロイヤリティの一部を収益認識しなかったことで大幅な減収減益となった。抗TNFα抗体「シンポニー」などが伸びた国内は3139億円で2.0%の増収。21年3月期の業績予想は、売上収益3835億円(1.0%増)、営業利益170億円。

 

小野薬品工業(2020年3月期、5月12日発表)

売上収益2924億2000万円(前期比1.3%増)、営業利益774億9100万円(25.0%増)。免疫チェックポイント阻害薬「オプジーボ」は3.6%減の873億円だったが、二次性副甲状腺機能亢進症治療薬「パーサビブ」(71億円、23.6%増)や多発性骨髄腫治療薬「カイプロリス」(60億円、21.9%増)などが伸びた。ロイヤリティ・その他の収入は8.9%増の868億円。21年3月期は、売上収益3030億円(3.6%増)、営業利益800億円(3.2%増)を見込む。

 

日本新薬(2020年3月期、5月13日発表)

売上高1166億3700万円(前期比1.7%増)、営業利益216億6800万円(5.0%増)。リンパ腫治療薬「ガザイバ」や骨髄異形成症候群治療薬「ビダーザ」、肺動脈性肺高血圧症治療薬「ウプトラビ」などが伸びた。21年3月期は売上高1260億円(8.0%増)、営業利益250億円(15.4%増)を予想している。

 

AnswersNews編集部が製薬企業をレポート

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