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2024年 国内新薬承認取得数ランキング…最多は11承認のアストラゼネカ、新規有効成分はファイザーがトップ

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亀田真由

2024年に国内で承認された新薬(新医薬品)をAnswersNewsが企業別に集計したところ、承認数が最も多かったのは11のアストラゼネカでした。新規有効成分に限ると、7つのファイザーがトップ。6つの承認を取得した武田薬品工業が続きました。

 

 

2位は承認数10のファイザー、3位はリリー

医薬品医療機器総合機構(PMDA)が年度ごとにまとめている「新医薬品の承認品目一覧」をもとに、「新規有効成分等(新規有効成分、新医療用配合剤、既承認成分でも異なる製品として承認されたもの)」と「その他(適応拡大や新投与経路、新剤形など)」に分けて集計。再生医療等製品や診断薬は除外しており、後発医薬品やバイオシミラーも含まない

 

【2024年 国内新薬承認取得数ランキング】再生医療等製品や診断薬、後発医薬品、バイオシミラーは除く。新配合剤は新規有効成分としてカウント。*は新規有効成分以外。〈順位/社名/合計/新規有効成分等/その他/主な承認製品〉1/アストラゼネカ/11/3/8/ベイフォータス筋注|2/ファイザー/10/7/3/エルレフィオ皮下注|3/日本イーライリリー/9/4/5/ケサンラ点滴静注液|4/武田薬品工業/8/6/2/アジンマ静注用|5/ノバルティスファーマ/7/1/6/ファビハルタカプセル|5/MSD/7/0/7/キイトルーダ点滴静注*|7/中外製薬/6/2/4/ピアスカイ注|7/グラクソ・スミスクライン/6/1/5/オムジャラ錠|9/ヤンセンファーマ/4/4/0/ライブリバント点滴静注 9/ノーベルファーマ/4/3/1/ジンタス錠|9/小野薬品工業/4/0/4/オプジーボ点滴静注*|12/ブリストル・マイヤーズスクイブ/3/3/0/レブロジル皮下注用|12/エーザイ/3/2/1/タスフィゴ錠|12/サノフィ/3/2/1/タイフィム ブイアイ注|12/塩野義製薬/3/2/1/コブゴーズ筋注|12/アルジェニクスジャパン/3/1/2/ヒフデュラ配合皮下注|12/ノボノルディスクファーマ/3/1/2/アウィクリ注|12/ユーシービージャパン/3/1/2/ブリィビアクト錠/静注|12/協和キリン/3/0/3/ジーラスタ皮下注*|20/アムジェン/2/2/0/テッペーザ点滴静注用|20/MeijiSeikaファルマ/2/1/1/レズロック錠|20/アステラス製薬/2/1/1/ビロイ点滴静注用|20/ギリアド・サイエンシズ/2/1/1/トロデルビ点滴静注用|20/参天製薬/2/1/1/リジュセアミニ点眼液|20/大塚製薬/2/1/1/ルプキネスカプセル|20/第一三共/2/1/1/ダトロウェイ点滴静注用|20/日本新薬/2/1/1/ビキセオス配合静注用|20/アッヴィ/2/0/2/スキリージ点滴静注/皮下注*|20/全薬工業/2/0/2/リツキサン点滴静注*|20/日本化薬/2/0/2/ランダ注*|31/BeiGene Japan/1/1/0/ブルキンザカプセル|31/Ultragenyx Japan/1/1/0/エヴキーザ点滴静注液|31/アレクシオンファーマ/1/1/0/ボイデヤ錠|31/アンジェス/1/1/0/ゾキンヴィカプセル|31/ヴィアトリス製薬/1/1/0/シスタドロップス点眼液|31/ジーシー昭和薬品/1/1/0/セプトカイン配合注|31/ゼリア新薬工業/1/1/0/ビルタサ懸濁用散分包|31/ダイドーファーマ/1/1/0/ファダプス錠|31/ネクセラファーマ/1/1/0/クービビック錠|31/バイオジェン・ジャパン/1/1/0/クアルソディ髄注|31/海和製薬/1/1/0/ハイイータン錠|31/日本たばこ産業/1/1/0/ブイタマークリーム|31/日本バイオテクノファーマ/1/1/0/テポックスカプセル|31/富士製薬工業/1/1/0/アリッサ配合錠|31/SBIファーマ/1/0/1/アラグリオ顆粒剤分包/内用剤*|31/あすか製薬/1/0/1/リフキシマ錠*|31/クリニジェン/1/0/1/パラプラチン注射液*|31/バイエル薬品/1/0/1/アイリーア硝子体内注射液*|31/マルホ/1/0/1/ミチーガ皮下注用*|31/ミノファーゲン製薬/1/0/1/タルグレチンカプセル*|31/阪大微生物病研究会/1/0/1/ミールビックⅡ皮下注用*|31/持田製薬/1/0/1/トレプロスト吸入液*|31/日本ベーリンガーインゲルハイム/1/0/1/ジャディアンス錠*|31/日本血液製剤機構/1/0/1/献血ヴェノグロブリンIH静注*|31/富士フイルム富山化学/1/0/1/アビガン錠*|31/富士化学工業/1/0/1/オルダミン注射用*|※"PMDAの「新医薬品の承認品目一覧」をもとに集計。後発医薬品やバイオシミラー、診断薬を除く。その他は、新効能、新剤形、新用量、新投与経路など

【2024年 国内新薬承認取得数ランキング】再生医療等製品や診断薬、後発医薬品、バイオシミラーは除く。新配合剤は新規有効成分としてカウント。*は新規有効成分以外。〈順位/社名/合計/新規有効成分等/その他/主な承認製品〉1/アストラゼネカ/11/3/8/ベイフォータス筋注|2/ファイザー/10/7/3/エルレフィオ皮下注|3/日本イーライリリー/9/4/5/ケサンラ点滴静注液|4/武田薬品工業/8/6/2/アジンマ静注用|5/ノバルティスファーマ/7/1/6/ファビハルタカプセル|5/MSD/7/0/7/キイトルーダ点滴静注*|7/中外製薬/6/2/4/ピアスカイ注|7/グラクソ・スミスクライン/6/1/5/オムジャラ錠|9/ヤンセンファーマ/4/4/0/ライブリバント点滴静注 9/ノーベルファーマ/4/3/1/ジンタス錠|9/小野薬品工業/4/0/4/オプジーボ点滴静注*|12/ブリストル・マイヤーズスクイブ/3/3/0/レブロジル皮下注用|12/エーザイ/3/2/1/タスフィゴ錠|12/サノフィ/3/2/1/タイフィム ブイアイ注|12/塩野義製薬/3/2/1/コブゴーズ筋注|12/アルジェニクスジャパン/3/1/2/ヒフデュラ配合皮下注|12/ノボノルディスクファーマ/3/1/2/アウィクリ注|12/ユーシービージャパン/3/1/2/ブリィビアクト錠/静注|12/協和キリン/3/0/3/ジーラスタ皮下注*|20/アムジェン/2/2/0/テッペーザ点滴静注用|20/MeijiSeikaファルマ/2/1/1/レズロック錠|20/アステラス製薬/2/1/1/ビロイ点滴静注用|20/ギリアド・サイエンシズ/2/1/1/トロデルビ点滴静注用|20/参天製薬/2/1/1/リジュセアミニ点眼液|20/大塚製薬/2/1/1/ルプキネスカプセル|20/第一三共/2/1/1/ダトロウェイ点滴静注用|20/日本新薬/2/1/1/ビキセオス配合静注用|20/アッヴィ/2/0/2/スキリージ点滴静注/皮下注*|20/全薬工業/2/0/2/リツキサン点滴静注*|20/日本化薬/2/0/2/ランダ注*|31/BeiGene Japan/1/1/0/ブルキンザカプセル|31/Ultragenyx Japan/1/1/0/エヴキーザ点滴静注液|31/アレクシオンファーマ/1/1/0/ボイデヤ錠|31/アンジェス/1/1/0/ゾキンヴィカプセル|31/ヴィアトリス製薬/1/1/0/シスタドロップス点眼液|31/ジーシー昭和薬品/1/1/0/セプトカイン配合注|31/ゼリア新薬工業/1/1/0/ビルタサ懸濁用散分包|31/ダイドーファーマ/1/1/0/ファダプス錠|31/ネクセラファーマ/1/1/0/クービビック錠|31/バイオジェン・ジャパン/1/1/0/クアルソディ髄注|31/海和製薬/1/1/0/ハイイータン錠|31/日本たばこ産業/1/1/0/ブイタマークリーム|31/日本バイオテクノファーマ/1/1/0/テポックスカプセル|31/富士製薬工業/1/1/0/アリッサ配合錠|31/SBIファーマ/1/0/1/アラグリオ顆粒剤分包/内用剤*|31/あすか製薬/1/0/1/リフキシマ錠*|31/クリニジェン/1/0/1/パラプラチン注射液*|31/バイエル薬品/1/0/1/アイリーア硝子体内注射液*|31/マルホ/1/0/1/ミチーガ皮下注用*|31/ミノファーゲン製薬/1/0/1/タルグレチンカプセル*|31/阪大微生物病研究会/1/0/1/ミールビックⅡ皮下注用*|31/持田製薬/1/0/1/トレプロスト吸入液*|31/日本ベーリンガーインゲルハイム/1/0/1/ジャディアンス錠*|31/日本血液製剤機構/1/0/1/献血ヴェノグロブリンIH静注*|31/富士フイルム富山化学/1/0/1/アビガン錠*|31/富士化学工業/1/0/1/オルダミン注射用*|※"PMDAの「新医薬品の承認品目一覧」をもとに集計。後発医薬品やバイオシミラー、診断薬を除く。その他は、新効能、新剤形、新用量、新投与経路など

 

2024年に新医薬品の承認を取得したのは56社で前年から7社増加。「新規有効成分等」で66、「その他」で82の新薬が承認されました。

 

承認取得数が最も多かったのは、承認数11(新規有効成分等3・その他8)のアストラゼネカでした。同社は新規有効成分としてRSウイルス感染症予防薬「ベイフォータス筋注」と新型コロナウイルス感染症治療薬「カビゲイル注射液」、乳がん治療薬「トルカプ錠」の承認を取得。その他では、抗IL-5受容体抗体「ファセンラ皮下注」が小児の重症気管支喘息と好酸球性多発血管炎性肉芽腫症に適応拡大したほか、抗PD-L1抗体「イミフィンジ点滴静注」の子宮体がんへの適応拡大などの承認を取得しました。

 

承認数10(新規有効成分等7・その他3)で2位となったのはファイザー。多発性骨髄腫に対する二重特異性抗体「エルレフィオ皮下注」と乳がん・前立腺がん治療薬「ターゼナカプセル」のほか、▽RSウイルスワクチン「アブリスボ筋注用」▽ダニ媒介性脳炎ワクチン「タイコバック水性懸濁筋注」▽肺炎球菌ワクチン「プレベナー20水性懸濁注」――の3つのワクチンなどが承認されました。

 

3位の日本イーライリリーは承認数9(新規有効成分等4・その他5)。アルツハイマー病治療薬「ケサンラ点滴静注液」や肥満症治療薬「ゼップバウンド皮下注」といった注目の新薬が承認され、「オルミエント錠」が若年性特発性関節炎や小児のアトピー性皮膚炎に適応拡大するなどしました。

 

内資トップは4位の武田

内資系では、承認数8(新規有効成分等6・その他2)で4位の武田薬品工業がトップ。9位までの11社に入った内資は、同社と小野薬品工業(承認数4=その他4)だけでした。承認数6(新規有効成分等2・その他4)で7位の中外製薬を含め、上位のほとんどは外資系。2024年に承認された148の新医薬品を内資・外資に分けると、内資は58(新規有効成分27・その他31)、外資は90(新規有効成分39・その他51)で、約6割が外資の製品となりました。

 

【2024年承認の新医薬品内資・外資別承認数】〈新薬外資/その他外資/新薬内資/その他内資〉39/51/90/27/31/58

 

希少疾病用医薬品(国内の対象患者数5万人未満かつ医療上の必要性の高い製品)に指定されたのは41(新規有効成分20・その他21)。公知申請で承認されたのは9(すべてその他)でした。このほか、先駆け審査指定制度(現・先駆的医薬品指定制度)のもとで、第一三共の抗がん剤「エザルミア」が末梢性T細胞リンパ腫への適応拡大の承認を取得しています。

 

【2024年承認の新医薬品審査別承認数】〈希少疾病用医薬品/優先審査/迅速審査/先駆け/新薬/希少疾病用医薬品/優先審査/迅速審査/先駆け/適応拡大/適応拡大〉20/2/2/0/42/21/3/4/1/9/44

 

2020~24年の5年間の累計承認取得数を見ると、トップは34のファイザーで、2021年以降は毎年7つ以上の承認を獲得。32の承認を取得した中外製薬とアストラゼネカが続きました。5年累計で10以上の承認を取得したのは20社でした。

 

【2024年 国内新規有効成分等の承認数(企業別)】再生医療等製品や診断薬は除く、新配合剤は新規有効成分等としてカウント。自=自社創製品(*は共同開発)、希=希少疾病用医薬品、―は薬価基準未収載品。〈承認数/社名/領域/製品名/ピーク時売上高予測〉7成分/ファイザー/ワクチン/アブリスボ筋注用/自/―|/ワクチン/タイコバック水性懸濁筋注/―|/ワクチン/プレベナー20水性懸濁注/自/―|/がん/エルレフィオ皮下注/自/希/165|/がん/ターゼナカプセル/30|/感染症/ザビセフタ配合点滴静注用/2.5|/血液/ヒムペブジ皮下注/自/―|6成分/武田薬品工業/血液/アジンマ静注用/希/33|/血液/セプーロチン静注用/1.7|/血液/オビザー静注用/希/0.74|/がん/フリュザクラカプセル/25|/感染症/リブテンシティ錠/希/11|/その他/ハイキュービア皮下注セット/―|4成分/日本イーライリリー/中枢神経/ケサンラ点滴静注液/自/796|/皮膚/イブグリース皮下注/266|/代謝/ゼップバウンド皮下注/自/―|/がん/ジャイパーカ錠/11|/ヤンセンファーマ/循環器/ユバンシ配合錠/107|/がん/ライブリバント点滴静注/自*/22/がん/バルバーサ錠/―|/がん/テクベイリ皮下注/自*/希/―|3成分/アストラゼネカ/感染症/ベイフォータス筋注/179|/感染症/カビゲイル注射液/―|/がん/トルカプ錠/自/103|/ノーベルファ―マ/代謝/ジンタス錠/自/116|/神経/アセノベル徐放錠/自/希/9.8|/その他/サルグマリン吸入用/希/4.2|ブリストル・マイヤーズスクイブ/がん/レブロジル皮下注用/希/123|/がん/オータイロカプセル/21|/消化器/ゼポジアカプセル/―|2成分/アムジェン/眼/テッペーザ点滴静注用/希/494|/がん/イムデトラ点滴静注用/自/希/―|/エーザイ/神経/ロゼバラミン筋注用/自/希/27|/がん/タスフィゴ錠/自/希/3.6|/サノフィ/ワクチン/タイフィム ブイアイ注/自/―|/ワクチン/エフルエルダ筋注/自/―|/塩野義製薬/感染症/ゾコーバ錠/自*/192 /ワクチン/コブゴーズ筋注/―|/中外製薬/血液/ピアスカイ注/自/105|/がん/ルンスミオ点滴静注/―|1成分/BeiGene Japan/がん/ブルキンザカプセル/自/― /MeijiSeikaファルマ/その他/レズロック錠/希/22|/Ultragenyx Japan/循環器/エヴキーザ点滴静注液/希/58|/アステラス製薬/がん/ビロイ点滴静注用/145|/アルジェニクスジャパン/筋/ヒフデュラ配合皮下注/自/208|/アレクシオンファーマ/血液/ボイデヤ錠/希/5.3|/アンジェス/その他/ゾキンヴィカプセル/希/7.0|/ヴィアトリス製薬/代謝/シスタドロップス点眼液/希/3.5|/大塚製薬/腎/ルプキネスカプセル/23|/ギリアド・サイエンシズ/がん/トロデルビ点滴静注用/93|/グラクソ・スミスクライン/がん/オムジャラ錠/41|/参天製薬/眼/リジュセアミニ点眼液/―|/ジーシー昭和薬品/その他/セプトカイン配合注/2.3|/ゼリア新薬工業/腎/ビルタサ懸濁用散分包/40|/ダイドーファーマ/筋/ファダプス錠/希/10|/日本バイオテクノファーマ/感染症/テポックスカプセル/―|/ネクセラファーマ/中枢神経/クービビック錠/199|/ノバルティスファーマ/血液/ファビハルタカプセル/自/215|/ノボノルディスクファーマ/代謝/アウィクリ注/自/131|/バイオジェン・ジャパン/筋/クアルソディ髄注/希/―|/ユーシービージャパン/中枢神経/ブリィビアクト錠/静注/自/178|/海和製薬/がん/ハイイータン錠/16|/第一三共/がん/ダトロウェイ点滴静注用/自/―|/日本たばこ産業/皮膚/ブイタマークリーム/90|/日本新薬/がん/ビキセオス配合静注用/希/20|/富士製薬工業/婦人科/アリッサ配合錠/75|PMDAの「新医薬品の承認品目一覧」をもとに集計。売上高予測は中医協資料から、ほかPMDA資料や各社の発表をもとに作成"

 

新規有効成分 トップのファイザーは7成分、2位は武田

新規有効成分等に限ると、24年に承認されたのは38社66品目で、前年の30社35品目から大きく増加しました。承認数トップは、7成分のファイザー。2位は6成分の武田薬品で、3位は4成分の日本イーライリリーとヤンセンファーマでした。

 

ファイザーは、ワクチン・感染症領域で4つの承認を取得。武田薬品は、3月に血液領域で▽先天性血栓性血小板減少性紫斑病治療薬「アジンマ静注用」▽静脈血栓塞栓症・電撃性紫斑病治療薬「セプーロチン静注用」▽後天性血友病A治療薬「オビザー静注用」――の承認を取得しました。いずれもシャイアー買収で獲得したもので、このほかに中国ハッチメッドから導入した大腸がん治療薬「フリュザクラカプセル」が承認されています。

 

ヤンセンは「ライブリバント点滴静注」(非小細胞肺がん)、「バルバーサ錠」(尿路上皮がん)、「テクベイリ皮下注」(多発性骨髄腫)の3つが承認され、がん領域のラインアップを拡充しました。

 

24年に承認された新規有効成分等のうち、がん領域の新薬は20成分と全体の3割を占めました。

 

【2024年 国内新規有効成分等の承認数(企業別)】再生医療等製品や診断薬は除く、新配合剤は新規有効成分等としてカウント。自=自社創製品(*は共同開発)、希=希少疾病用医薬品、―は薬価基準未収載品。〈承認数/社名/領域/製品名/ピーク時売上高予測〉7成分/ファイザー/ワクチン/アブリスボ筋注用/自/―|/ワクチン/タイコバック水性懸濁筋注/―|/ワクチン/プレベナー20水性懸濁注/自/―|/がん/エルレフィオ皮下注/自/希/165|/がん/ターゼナカプセル/30|/感染症/ザビセフタ配合点滴静注用/2.5|/血液/ヒムペブジ皮下注/自/―|6成分/武田薬品工業/血液/アジンマ静注用/希/33|/血液/セプーロチン静注用/1.7|/血液/オビザー静注用/希/0.74|/がん/フリュザクラカプセル/25|/感染症/リブテンシティ錠/希/11|/その他/ハイキュービア皮下注セット/―|4成分/日本イーライリリー/中枢神経/ケサンラ点滴静注液/自/796|/皮膚/イブグリース皮下注/266|/代謝/ゼップバウンド皮下注/自/―|/がん/ジャイパーカ錠/11|/ヤンセンファーマ/循環器/ユバンシ配合錠/107|/がん/ライブリバント点滴静注/自*/22/がん/バルバーサ錠/―|/がん/テクベイリ皮下注/自*/希/―|3成分/アストラゼネカ/感染症/ベイフォータス筋注/179|/感染症/カビゲイル注射液/―|/がん/トルカプ錠/自/103|/ノーベルファ―マ/代謝/ジンタス錠/自/116|/神経/アセノベル徐放錠/自/希/9.8|/その他/サルグマリン吸入用/希/4.2|ブリストル・マイヤーズスクイブ/がん/レブロジル皮下注用/希/123|/がん/オータイロカプセル/21|/消化器/ゼポジアカプセル/―|2成分/アムジェン/眼/テッペーザ点滴静注用/希/494|/がん/イムデトラ点滴静注用/自/希/―|/エーザイ/神経/ロゼバラミン筋注用/自/希/27|/がん/タスフィゴ錠/自/希/3.6|/サノフィ/ワクチン/タイフィム ブイアイ注/自/―|/ワクチン/エフルエルダ筋注/自/―|/塩野義製薬/感染症/ゾコーバ錠/自*/192 /ワクチン/コブゴーズ筋注/―|/中外製薬/血液/ピアスカイ注/自/105|/がん/ルンスミオ点滴静注/―|1成分/BeiGene Japan/がん/ブルキンザカプセル/自/― /MeijiSeikaファルマ/その他/レズロック錠/希/22|/Ultragenyx Japan/循環器/エヴキーザ点滴静注液/希/58|/アステラス製薬/がん/ビロイ点滴静注用/145|/アルジェニクスジャパン/筋/ヒフデュラ配合皮下注/自/208|/アレクシオンファーマ/血液/ボイデヤ錠/希/5.3|/アンジェス/その他/ゾキンヴィカプセル/希/7.0|/ヴィアトリス製薬/代謝/シスタドロップス点眼液/希/3.5|/大塚製薬/腎/ルプキネスカプセル/23|/ギリアド・サイエンシズ/がん/トロデルビ点滴静注用/93|/グラクソ・スミスクライン/がん/オムジャラ錠/41|/参天製薬/眼/リジュセアミニ点眼液/―|/ジーシー昭和薬品/その他/セプトカイン配合注/2.3|/ゼリア新薬工業/腎/ビルタサ懸濁用散分包/40|/ダイドーファーマ/筋/ファダプス錠/希/10|/日本バイオテクノファーマ/感染症/テポックスカプセル/―|/ネクセラファーマ/中枢神経/クービビック錠/199|/ノバルティスファーマ/血液/ファビハルタカプセル/自/215|/ノボノルディスクファーマ/代謝/アウィクリ注/自/131|/バイオジェン・ジャパン/筋/クアルソディ髄注/希/―|/ユーシービージャパン/中枢神経/ブリィビアクト錠/静注/自/178|/海和製薬/がん/ハイイータン錠/16|/第一三共/がん/ダトロウェイ点滴静注用/自/―|/日本たばこ産業/皮膚/ブイタマークリーム/90|/日本新薬/がん/ビキセオス配合静注用/希/20|/富士製薬工業/婦人科/アリッサ配合錠/75|PMDAの「新医薬品の承認品目一覧」をもとに集計。売上高予測は中医協資料から、ほかPMDA資料や各社の発表をもとに作成"

 

66成分のうち、各社が自社で創製(共同開発を含む)した品目は24。承認数トップのファイザーはアブリスボやエルレフィオなど4つの新薬を創製しました。同社のほか、リリーとヤンセン、ノーベルファーマ、エーザイ、サノフィの5社は複数の自社創製品の承認を取得しています。

 

関連記事:2024年に日米欧で承認された主な新薬まとめ(1)―【ビジュアルで見る】疾患領域・モダリティ・創薬国

 

薬価基準未収載品や薬価収載前のものなどを除いた46品目のうち、中央社会保険医療協議会(中医協)の資料でピーク時売上高予測(薬価ベース)が100億円を超えたのは17品目。最高はリリーのケサンラ(796億円)で、アムジェンの活動性甲状腺眼症治療薬「テッペーザ点滴静注用」(494億円)、リリーのアトピー性皮膚炎治療薬「イブグリース」(266億円)が続きました。

 

関連記事:【2024年の新薬薬価収載まとめ】販売予測100億円超は17成分、3分の1は10億円未満…最高はケサンラの796億円

 

AnswersNews編集部が製薬企業をレポート

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