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製薬業界 きょうのニュースまとめ読み(2022年6月8日)

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リリー・第一三共、片頭痛治療薬「レイボー」発売

日本イーライリリーと第一三共は6月8日、片頭痛治療薬「レイボー錠」(一般名・ラスミジタンコハク酸塩)を発売したと発表した。同薬は、米イーライリリーが開発したセロトニン1F受容体作動薬。セロトニン1F受容体に結合することで、中枢で疼痛情報の伝達を抑制するとともに、末梢で神経原性炎症や疼痛伝達に関わる神経伝達物質の放出を抑制し、片頭痛発作に効果を示すとされている。国内では今年1月にリリーが承認を取得した。流通と販売を第一三共が担当し、両社で情報提供活動を行う。薬価は50mg1錠324.70円、100mg1錠570.90円。ピーク時に28億円の売り上げを見込んでいる。

 

シオノギファーマ、Chordiaと協業…製造関連業務を受託

シオノギファーマは6月7日、Chordia Therapeutics(神奈川県藤沢市)と研究開発での協業に関する基本契約書を締結したと発表した。Chordiaが創製した化合物について、非臨床評価用サンプルと治験薬の製造開発、品質・安定性に関する試験、その他の製造に関連する業務を受託する。

 

エーザイ 純利益予想を115億円上方修正…税金費用減少で

エーザイは6月8日、2023年3月期の連結業績予想を修正したと発表した。売上収益と営業利益は従来予想から変更はなく、税引前利益を565億円(従来予想比10億円増)、最終利益を570億円(115億円増)に上方修正した。株式譲渡益10億円の発生を見込むほか、米国子会社から払込資本の払戻しを受けたことで税務上の譲渡損失が発生し、法人所得税が当初の想定を下回る。

 

リニカル DCTサービス、製造販売後まで拡大

リニカルは6月8日、提供中の分散型臨床試験(DCT)サービスについて、対象を製造販売後の臨床試験や市販後調査まで拡大したと発表した。同社は2011年に日本でePRO(電子的に収集する患者報告アウトカム)を導入し、欧米では被験者の募集から試験データ収集まで完了できるシステムの活用にも取り組んでいる。サービス対象の拡大によって、注力する育薬分野でもDCTの活用を進める。

 

中外「DX銘柄」でグランプリ

中外製薬は6月8日、経済産業省と東京証券取引所が選ぶ今年の「デジタルトランスフォーメーション(DX)銘柄」で、DXへの取り組みが最も優れている企業としてグランプリに選定されたと発表した。DX銘柄は、東証に上場している企業の中から、優れたデジタル活用の実績を持つ企業を業種ごとに選ぶもの。中外は2020年から3年連続で同銘柄に選ばれており、今年初めてグランプリに選定された。

 

アルフレッサ、医療ITのフロンティア・フィールドと資本業務提携

アルフレッサホールディングスは6月8日、子会社アルフレッサが医療機関向けスマートフォンサービスを手掛けるフロンティア・フィールド(東京都港区)と資本業務提携したと発表した。フロンティア・フィールドは、日本病院会と共同開発した院内コミュニケーション支援ツール「日病モバイル」を提供している。アルフレッサはフロンティア・フィールドの第三者割当増資を引き受け、約1億円を出資。連携して日病モバイルの普及に取り組む。

 

AnswersNews編集部が製薬企業をレポート

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