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ニプロ、サムスンバイオエピスとバイオシミラー商業化で提携/「レミッチOD錠」特許訴訟、沢井も上告 など|製薬業界きょうのニュースまとめ読み(2025年6月9日)
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AnswersNews編集部

ニプロ、サムスンバイオエピスのバイオシミラーを日本で商業化
ニプロは6月9日、韓国のサムスンバイオエピスと、同社のバイオシミラーの日本での商業化で提携したと発表した。抗IL-12/23p40抗体ウステキヌマブ(先行品名・ステラーラ)などサムスンバイオエピスが持つ複数の品目が対象で、同社が開発・製造・供給を担い、ニプロが商業化を担当する。サムスンバイオエピスは「日本での事業展開の拡大に向けた重要な一歩」としている。
「レミッチOD錠」特許訴訟、沢井も上告
東レが製造販売承認を持つ経口そう痒症改善薬「レミッチOD錠」をめぐる特許訴訟で、沢井製薬は6月9日、同社の特許侵害を認定して損害賠償を命じた2審・知財高裁の判決を不服とし、最高裁に上告と上告受理の申し立てを行ったと発表した。5月27日の知財高裁判決は、沢井と扶桑薬品工業の後発医薬品が東レの特許を侵害したとし、沢井に約142億9000万円、扶桑薬品に約74億7000万円の損害賠償を命じた。扶桑薬品も今月6日に上告した。沢井は「当社製品が特許を侵害するものではないという技術的・法的な見解に確信を持っており、主張が認められなかったことは遺憾。上告で当社の正当性を明らかにしていく」としている。
モダリスのFSHD治療薬開発、カナダのベンチャー・フィランソロピーが資金提供
モダリスは6月9日、同社が行う顔面肩甲上腕型筋ジストロフィー(FSHD)治療薬開発で、カナダのベンチャー・フィランソロピー組織SOLVE FSHDと戦略的提携を結んだと発表した。SOLVE FSHDはFSHD治療の研究・開発に対して資金提供や投資を行う組織。モダリスは独自のゲノム編集技術を使ったFSHD治療薬「MDL-103」の開発を進めており、SOLVE FSHDはこれを支援するため資金を提供する。