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製薬業界 きょうのニュースまとめ読み(2020年11月5日)

更新日

 

ナノキャリア「NC-6004」キイトルーダ併用のP2b試験開始

ナノキャリアは11月5日、頭頸部がんを対象に開発中の「NC-6004」について、免疫チェックポイント阻害薬「キイトルーダ」との併用療法の臨床第2b相(P2b)試験を開始したと発表した。欧州と台湾で124人の患者を対象に、キイトルーダ単剤と比較する。NC-6004は、抗がん剤シスプラチン内包したミセル型ナノ粒子製剤。ナノキャリアと共同開発先のオリエント・ユーロファーマ(台湾)は、欧米でのライセンスアウトを目指している。

 

参天、乱視の白内障患者向け多焦点眼内レンズ発売

参天製薬は11月5日、角膜乱視を有する白内障患者を対象とする多焦点眼内レンズ「レンティス コンフォート トーリック」を日本で発売したと発表した。同製品は、昨年4月に発売した保険適用の多焦点眼内レンズ「レンティス コンフォート」に乱視矯正機能を付加したもの。術後の視機能の質向上を期待する。

 

スズケン「未定」の通期業績予想を公表、営業利益は88%減

スズケンは11月5日、新型コロナウイルス感染症の影響で「未定」としていた2021年3月期の通期業績予想を公表した。売上高2兆1220億円(前期比4.1%減)、営業利益40億円(87.7%減)を見込む。新型コロナによって経営状況が厳しくなった医療機関からの値下げ要求が強まっており、大幅な減益となる。

 

決算

エーザイ(2020年4~9月期、11月5日発表)

売上収益3170億4400万円(前年同期比5.9%増)、営業利益340億7900万円(6.4%増)。主力の抗がん剤「レンビマ」(685億円、135.6%増)や同「ハラヴェン」(186億円、90.2%増)がグローバルで売り上げを伸ばしたほか、同タゼメトスタットの日本以外の地域でのロイヤルティ受領権譲渡に関わるマイルストン収入が入ったことで増収。21年3月期の業績予想(売上収益7190億円、営業利益880億円)は据え置いた。

 

ツムラ(2020年4~9月期、11月5日発表)

売上高639億9400万円(前年同期比5.2%増)、営業利益111億2400万円(13.8%増)。国内事業の売上高が1.7%増加したほか、今年3月に中国で新たに子会社を連結したことで増収。活動自粛の影響で販管費が減少し、利益も前年を上回った。21年3月期の業績予想(売上高1320億円、営業利益170億円)に修正はない。

 

日本新薬(2020年4~9月期、11月5日発表)

売上高578億1700万円(前年同期比0.8%増)、営業利益111億4000万円(1.0%増)。肺動脈性肺高血圧症治療薬「ウプトラビ」のロイヤリティ収入や濾胞性リンパ腫治療薬「ガザイバ」が伸長し、新型コロナウイルスの影響をカバーした。21年3月期の業績予想は売上高を1230億円(従来予想比30億円減)に下方修正。利益予想は据え置く。

 

キョーリン製薬ホールディングス(2020年4~9月期、11月5日発表)

売上高477億3500万円(前年同期比1.2%減)、営業利益15億200万円(91.7%増)。抗アレルギー薬「ナゾネックス」のオーソライズド・ジェネリックなど後発医薬品の売り上げは増加したものの、薬価改定や新型コロナウイルスの影響で全体では減収。原価率の改善と販管費の減少で利益は大幅に上昇した。新型コロナの影響を織り込み、21年3月期の業績予想は売上高1080億円(従来予想比75億円減)、営業利益78億円(19億円減)に下方修正した。

 

科研製薬(2020年4~9月期、11月5日発表)

売上高367億8900万円(前年同期比18.6%減)、営業利益97億8200万円(28.8%減)。薬価改定や新型コロナウイルス感染拡大の影響で爪白癬治療薬「クレナフィン」や関節機能改善薬「アルツ」が落ち込んだ。21年3月期の業績予想(売上高772億円、営業利益181億円)に変更はない。

 

キッセイ薬品工業(2020年4~9月期、11月5日発表)

売上高322億8400万円(前年同期比2.3%増)、営業利益20億4400万円(12.4%減)。過活動膀胱治療薬「ベオーバ」や高リン血症治療薬「ピートル」が伸び、医薬品事業の売上高は283億9400万円(6.9%増)だった。上期の販売動向などを踏まえ、21年3月期の業績予想は売上高680億円(従来予想比25億円増)、営業利益8億円(従来予想は46億円の赤字)に上方修正した。

 

富士製薬工業(2020年9月期、11月5日発表)

売上高337億9300万円(前期比6.9%減)、営業利益31億3900万円(24.8%減)。4月の薬価改定が響き、減収減益となった。21年9月期は、売上高347億200万円(2.7%増)、営業利益28億5700万円(9.0%減)を予想。造影剤やホルモン剤の伸長で増収となるものの、タイ子会社での受注減が響き減益となる見込み。

 

AnswersNews編集部が製薬企業をレポート

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