田辺三菱、申請中のバダデュスタットを扶桑薬品とコ・プロ
田辺三菱製薬と扶桑薬品工業は5月18日、田辺三菱が申請中の腎性貧血治療薬バダデュスタット(予定製品名・バフセオ)について、透析領域でコ・プロモーションを行う契約を結んだと発表した。承認取得後、田辺三菱が同薬を製造販売し、透析領域に関する情報提供活動を両社共同で行う。同薬はHIF-PH阻害薬。今月29日の薬事・食品衛生審議会医薬品第一部会で承認の可否が審議される。
第一三共「エンハーツ」非小細胞肺がんでもブレークスルー指定
第一三共は5月18日、抗HER2抗体薬物複合体「エンハーツ」(一般名・トラスツズマブ デルクステカン)について、HER2遺伝子変異を有する転移性非小細胞肺がんを対象に米国でブレークスルーセラピー指定を受けたと発表した。同薬はHER2陽性の再発・転移性の乳がんと胃がんの適応でも同指定を受けており、今回で3つ目。米国では今年1月に乳がん治療薬として発売された。
田辺三菱、新型コロナ向け植物由来VLPワクチンで良好な結果
田辺三菱製薬は5月18日、子会社のカナダ・メディカゴが開発を進める新型コロナウイルス感染症予防向け植物由来ウイルス様粒子(VLP)ワクチンについて、非臨床試験の中間結果で良好な結果が得られたと発表した。今年8月までの臨床試験開始を目指して当局との協議を進める。順調に進めば、臨床試験は2021年11月に終了する予定という。
アストラゼネカ、21年に東京支社を田町に移転
アストラゼネカは5月18日、2021年7月までに東京支社を「msb Tamachi 田町ステーションタワーN」(東京都港区田町)に移転すると発表した。新オフィスでは、フリーアドレスを採用するなど、社員が柔軟に働ける環境を整備する。
決算
日本ケミファ(2020年3月期、5月18日発表)
売上高317億5600万円(前期比7.1%減)、営業利益3億6400万円(75.1%減)。昨年10月の薬価改定に加え、予定していた後発医薬品の発売が延期されたことなどが響いた。21年3月期は売上高330億円(3.9%増)、営業利益6億円(64.5%増)を見込む。
日医工(2020年3月期、5月18日発表)
売上収益1900億7600万円(前期比14.1%増)、営業利益28億7300万円(65.1%減)。エルメッドの連結子会社化で売り上げは伸びたが、米子会社セージェントの研究開発費の増加などで大幅な減益となった。21年3月期の業績予想は売上収益1990億円(4.7%増)、営業利益75億円(161.0%増)。
【AnswersNews編集部が製薬企業をレポート】