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製薬業界 きょうのニュースまとめ読み(2020年1月17日)

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田辺三菱、2月27日付で上場廃止

田辺三菱製薬は1月17日、三菱ケミカルホールディングス(HD)による株式公開買い付け(TOB)の成立に伴い、2月27日付で上場廃止になると発表した。三菱ケミカルHDは昨年11月19日から今年1月7日にかけ、田辺三菱の完全子会社化を目指してTOBを実施。同8日にTOBの成立を発表していた。

 

日医工、トラスツズマブバイオシミラーの開発中止

日医工は1月17日、抗がん剤トラスツズマブのバイオシミラーの開発を中止すると発表した。「今後の市場環境などを精査・検討した結果」という。トラスツズマブのバイオシミラーはすでに国内で4製品が販売。開発データは提携先のエイプロジェン(韓国)に譲渡され、同社が開発を進めるという。日医工は今後、スペインのマブサイエンスから導入し、今年9月に申請を予定する抗がん剤ベバシズマブのバイオシミラーの早期発売に力を注ぐ。

 

アストラゼネカ「フォシーガ」心不全への適応拡大を申請

アストラゼネカは1月17日、SGLT2阻害薬「フォシーガ」(一般名・ダパグリフロジンプロピレングリコール水和物)について、慢性心不全への適応拡大を申請したと発表した。申請は、2型糖尿病の有無を問わず左室駆出率が低下した患者を対象に行った臨床第3相(P3)試験「DAPA-HF」に基づく。同試験では、心不全の悪化(入院または緊急受診)と心血管死からなる複合エンドポイントのリスクをプラセボに比べて26%低下させた。

 

アステラス、プログラフの新たな原薬製造施設を建設

アステラス製薬は1月17日、生産子会社アステラスファーマテックの富山技術センター(富山市)に、免疫抑制剤「プログラフ」(タクロリムス水和物)の新たな原薬製造施設を建設すると発表した。同薬の2019年3月期の世界売上高は1957億円(前期比1.4%減)。今後も安定的な需要が見込まれるため、生産体制を強化する。総工費は約100億円。今年4月に着工し、来年8月の完成を予定している。

 

ゼリア新薬、日水製薬のOTC子会社を買収

ゼリア新薬工業は1月17日、日水製薬の子会社でOTC医薬品や健康食品を製造販売する日水製薬医薬品販売を買収すると発表した。買収額は33億円。4月1日付で日水製薬本体の肝臓加水分解物事業を日水製薬医薬品販売に承継させた上で、ゼリア新薬が全株式を取得する。同社は買収を通じてコンシューマーヘルスケア事業の拡大を目指し、日水製薬は主力の診断薬事業に経営資源を集中させる。

 

談合疑惑のアルフレッサ、社長直轄の「コンプライアンス統括部」新設

アルフレッサホールディングスは1月16日、子会社アルフレッサが2月1日付で社長直轄の「コンプライアンス統括部」を新設すると発表した。アルフレッサは地域医療機能推進機構が発注した医薬品の入札で談合を行った疑いがあるとして、ほかの大手卸3社とともに公正取引委員会の調査を受けている。

新設するコンプライアンス統括部には営業コンプライアンスグループを設置。これまでリスクマネジメント部にあった法務コンプライアンスグループもコンプライアンス統括部に移す。

 

長崎大と神戸医療産業都市推進機構、創薬で包括連携協定

長崎大と神戸医療産業都市推進機構は1月16日、新薬開発で包括的な連携協定を結んだと発表した。長崎大の研究成果を実用化するための臨床開発を協力して進めるほか、神戸医療産業都市推進機構のシーズに対して創薬技術的な共同研究を行う。

 

AnswersNews編集部が製薬企業をレポート

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