厚生労働省は6月14日、後発医薬品92成分308品目の薬価追補収載を官報告示した。15日付で収載する。
今回、後発品が初めて収載されるのは、
▽高血圧症治療薬「アイミクス」(イルベサルタン/アムロジピン酸塩、大日本住友製薬/塩野義製薬)
▽そう痒症改善薬「レミッチ」(ナルフラフィン塩酸塩、東レ/鳥居薬品)
▽骨粗鬆症治療薬「ボノテオ/リカルボン」(ミノドロン酸、アステラス製薬/小野薬品工業)
▽高リン血症治療薬「ホスレノール」(炭酸ランタン水和物、バイエル薬品)
▽抗てんかん薬「ラミクタール」(ラモトリギン、グラクソ・スミスクライン)
▽不整脈治療薬「タンボコール」(フレカイニド酢酸塩、エーザイ)
▽抗インフルエンザウイルス薬「タミフル」(オセルタミビルリン酸塩、中外製薬)
など。アイミクスでは、大日本住友の子会社DSファーマバイオメディカルのオーソライズド・ジェネリック(AG)が収載。タミフルは沢井製薬1社だけが収載された。
6月収載に向けては、武田テバが多発性骨髄腫治療薬「ベルケイド」(ボルテゾミブ、ヤンセンファーマ)の後発品の承認を取得していたが、今回は収載を見送った。
アイミクス以外では、第一三共エスファが抗菌薬「クラビット点滴静注/点滴静注バッグ」(レボフロキサシン、第一三共)のAGを収載。経口剤にはすでに後発品が出ているが、注射剤は今回が初めてとなる。武田テバは、すでに後発品が販売されているPPI「タケプロン」(ランソプラゾール、武田薬品工業)のOD錠のAGを収載した。
各社によると、クラビット注射剤のAGは6月26日、タケプロンOD錠のAGは9月初旬の発売を予定。アイミクスのAGは15日の収載と同時に発売する。