アステラス「IZERVAY」一部変更の再申請をFDAが受理/久光、2月期業績予想を上方修正 など|製薬業界きょうのニュースまとめ読み(2025年1月9日)
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AnswersNews編集部
アステラス「IZERVAY」一部変更の再申請をFDAが受理
アステラス製薬は1月9日、地図状萎縮を伴う加齢黄斑変性の治療薬「IZERVAY」(一般名・avacincaptad pegol)について、一部変更承認の再申請が米FDA(食品医薬品局)に受理されたと発表した。再申請は、月1回投与と隔月投与の両方で投与2年時点の地図状萎縮の進行速度を抑制した臨床第3相(P3)試験のデータを添付文書に追加することを目的としている。最初の申請は昨年3月に受理されたが、FDAは同年11月、データの統計処理を理由に承認を見送っていた。再申請に対する審査終了目標日は今年2月26日に設定された。
久光、2月期業績予想を上方修正
久光製薬は1月9日、2025年2月期の業績予想を上方修正したと発表した。修正後の予想は▽売上高1540億円(従来予想比20億円増)▽営業利益180億円(35億円増)▽経常利益230億円(41億円増)▽純利益205億円(47億円増)――。国内の疼痛治療薬「ジクトルテープ」の販売が好調で、海外でもOTCの「サロンパス」や女性ホルモン製剤「CombiPatch」「Vivelle-Dot」などが堅調に推移。原価低減活動や返品削減の取り組みも奏功し、売り上げ、利益とも従来予想を上回る見通しとなった。同日発表した24年3~11月期業績は、売上高1112億5300万円(前年同期比8.2%増)、営業利益132億2000万円(8.0%増)だった。
MOLCUREと帝人ファーマ、抗体創製で共同研究
MOLCURE(川崎市)は1月9日、帝人ファーマと抗体医薬の創製に向けた共同研究契約を結んだと発表した。MOLCUREのAI創薬プラットフォーム技術を活用し、帝人ファーマの複数のリード抗体の最適化課題に取り組み、中枢疾患標的に対する抗体医薬の創製を目指す。MOLCUREは帝人ファーマから研究資金の提供を受けるとともに、研究開発の進捗に応じたマイルストンを受け取る。
丸石製薬とFRONTEO、バイオマーカー探索で提携
丸石製薬とFRONTEOは1月9日、AIを活用したバイオマーカー探索に関する共創プロジェクトを開始すると発表した。FRONTEOのAI創薬支援サービスと丸石製薬の知識・技術を組み合わせ、適切なバイオマーカーを見つけ出すことで丸石製薬の医薬品研究開発を加速させる。
東海国立大機構と日本全薬工業が提携、ヒト・動物向け創薬研究で
東海国立大学機構と動物薬メーカーの日本全薬工業(福島県郡山市)は1月9日、包括連携協定を結んだと発表した。ヒトと動物で発症する疾患の共通点・相違点の把握を含む病態機序の理解を通じ、ヒトと動物の疾病を予防・治療する医薬品の創出を目指す。