
厚生労働省は6月12日、後発医薬品の薬価追補収載を官報告示した。収載は13日。初めて後発品が収載されるのは、2型糖尿病治療薬「エクメット配合錠」と爪白癬治療薬「クレナフィン爪外用液」の2成分。エクメットには2社が参入し、クレナフィンにはオーソライズド・ジェネリック(AG)が単独で収載される。
DPP-4阻害薬とビグアナイド系薬の配合剤エクメット(一般名・ビルダグリプチン/メトホルミン塩酸塩)には、東和薬品と日新製薬の2社4品目の後発品が収載される。後発品の統一ブランド名は「メホビル配合錠」。6月収載に向けた今年2月の後発品承認ではダイトも承認を取得したが、今回は収載されなかった。
エクメットはノバルティスファーマが製造販売元で、住友ファーマが販売。同社決算によると2024年度の売り上げはDPP-4阻害薬「エクア」(ビルダグリプチン)との合計で249億円だった。エクアにも24年12月に後発品が参入しており、住友ファーマは25年度の売り上げが2剤あわせて70億円まで減少すると見込んでいる。
クレナフィンにAG
科研製薬が製造販売する抗真菌薬クレナフィン(エフィナコナゾール)には、同社子会社・科研ファルマのAGのみが収載される。クレナフィンAGは24年2月に承認されていた。クレナフィンの24年度の売上高は169億円で、25年度は21.7%減の132億円を予想している。
2月の後発品承認では、いずれもバイエル薬品の子宮内膜症・月経困難症治療薬「ヤーズフレックス配合錠」(ドロスピレノン/エチニルエストラジオール ベータデクス)とMRI用造影剤「ガドビスト静注」(ガドブトロール)にも初の後発品が承認されたが、今回は収載されなかった。
AnswersNews編集部が製薬企業をレポート
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