
大塚、米ベンチャーと遺伝子治療の共同研究
大塚製薬は9月8日、米バイオベンチャーのシェイプと新規アデノ随伴ウイルス(AAV)を使った治療薬の共同研究契約を締結したと発表した。対象は眼科疾患の複数標的で、眼科以外の創薬オプションも含まれる。共同研究では、シェイプの技術と大塚独自の抗体を組み合わせることで、抗体が標的細胞に特異的に発現できるよう最適化。AAVを使って治療用抗体を発現する遺伝子治療(ベクター化抗体医薬)の開発を目指す。大塚製薬はシェイプに契約一時金と開発・販売マイルストン、売上高に応じたロイヤルティを支払う。一時金とマイルストンは総額15億ドル(約2200億円)以上になる可能性がある。
第一三共、抗TA-MUC1ADCが臨床入り
第一三共は9月8日、開発中の抗TA-MUC1抗体薬物複合体(ADC)「DS-3939」について、進行性固形がんを対象とした臨床第1/2相(P1/2)試験を開始したと発表した。試験は、日本や北米などで局所進行・転移性・切除不能の固形がん患者を対象に実施。最大耐用量の決定と、安全性、忍容性、有効性の評価を目的としている。DS-3939は、独グリコトープから導入した抗TA-MUC1抗体に第一三共のDXd-ADC技術を組み合わせて創製。同技術を使って創製したADCとしては6つ目の臨床入りとなる。
AnswersNews編集部が製薬企業をレポート
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