米ギリアド 米イミュノメディクスを約2兆円で買収
米ギリアド・サイエンシズは9月13日、米イミュノメディクスを210億ドル(約2兆2260億円)で買収すると発表した。2020年10~12月をめどに、同社の発行済み全株式を1株あたり88ドルで取得する。買収でギリアドは、トリプルネガティブ乳がん治療薬の抗TROP2抗体薬物複合体「Trodelvy」を獲得。同薬は今年4月に米国で承認されており、今後、日本や欧州をはじめ世界各国で同薬の発売を目指す。
英アストラゼネカ、新型コロナワクチンの臨床試験を再開
英アストラゼネカは9月12日、英オックスフォード大と共同開発している新型コロナウイルスワクチン「ADZ1222」について、英国で一時中断していた臨床試験を再開したと発表した。有害事象の発生を受けて9月9日に試験を中断したが、独立委員会による調査が終わり、英規制当局から試験再開の許可を得た。日本をはじめとする英国以外の地域でも、再開に向けて規制当局と協議を進めている。
参天と米ベリリー、合弁会社設立
参天製薬は9月14日、米アルファベット傘下の米ベリリー・ライフサイエンスとの合弁会社「トゥエンティ・トゥエンティ・セラピューティクス」を米サンフランシスコに設立したと発表した。設立は今年8月14日付。今後、眼科診療を支援するソリューションを開発していく。合弁会社CEO(最高経営責任者)にはベリリーで眼科イノベーションのシニアディレクターを務めていたディミトリ・アザール氏が就いた。
インサイト、胆管がん治療薬ペミガチニブを国内申請
インサイト・バイオサイエンシズ・ジャパン合同会社は9月14日、胆管がん治療薬ペミガチニブを国内で申請したと発表した。適応は「FGFR2融合遺伝子陽性の局所進行または転移性胆管がん」。同薬は米インサイトが開発したFGFR阻害薬。米国では胆道がん初の分子標的薬として「Pemazyre」の製品名で今年4月に承認されており、欧州でも申請を済ませている。
ノバルティス 多発性硬化症治療薬「メーゼント」発売
ノバルティスファーマは9月14日、1日1回投与の多発性硬化症治療薬「メーゼント」(一般名・シポニモド フマル酸)を発売したと発表した。同薬は二次性進行型への有効性が認められた初めての治療薬で、ピーク時に47億円の売り上げを見込む。ノバルティスは発売にあわせ、同薬による治療開始前に必要となるCYP2C9遺伝子型の検査を無償提供するプログラムも開始した。遺伝子型の判定キットは先月31日に承認されたが、まだ保険適用されておらず、保険適用まで無償で検査結果を提供する。
J-TEC、角膜上皮幹細胞疲弊症向け再生医療等製品を申請
ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング(J-TEC)は9月14日、角膜上皮幹細胞疲弊症治療向けの再生医療等製品「COMET01」を申請したと発表した。同剤は大阪大が開発した自家口腔粘膜上皮由来細胞シート。移植によって、視機能が低下した患者の欠損角膜上皮を再建させる。販売は眼科医療機器メーカーのニデックが行う予定。
ノバルティス、AI搭載の製品情報検索システムを提供開始
ノバルティスファーマは9月14日、AI(人工知能)を搭載した製品情報システムを開発し、同日から医療従事者への提供を開始したと発表した。利用者が製品を選び、質問を入力すると、それに最も近いデータセットをAIが判断して回答を示すとともに、関連情報も合わせて提示する。
科研、爪白癬治療薬がマカオで発売
科研製薬は9月14日、爪白癬治療薬「Julia」(エフィナコナゾール、日本製品名・クレナフィン)について、導出先のメインライフ社(香港)がマカオで発売したと発表した。科研は2018年に香港とマカオでの独占的開発・販売権をメインライフに供与。マカオでの販売は、メインライフが提携するフォー・スター・カンパニーが行う。