小野薬品工業とエーザイは9月8日、免疫チェックポイント阻害薬「オプジーボ」(ニボルマブ)と抗がん剤「レンビマ」(レンバチニブ)の肝細胞がんを対象とする併用療法の開発で提携契約を結んだと発表した。近く、併用療法の安全性・忍容性・有効性を検討する臨床第1b(P1b)試験を日本で始める。
「レンビマ」はエーザイが創製したチロシンキナーゼ阻害薬。甲状腺がんなどに対してすでに承認されており、肝細胞がんの適応では今年6月に日本で適応拡大の申請を行った。「オプジーボ」は現在、肝細胞がんを対象にP3試験を行っている。エーザイの非臨床研究では、「レンビマ」と抗PD-1抗体を併用することで、相乗的な抗腫瘍活性が確認されているという。
エーザイは、自社の抗がん剤と免疫チェックポイント阻害薬の併用療法の開発を積極的に進めている。米メルクとも「キイトルーダ」と「レンビマ」「ハラヴェン」との併用療法の開発で提携。9月3日には、P1/2b試験の中間解析で良好な結果が得られたとして、トリプルネガティブ乳がんを対象とした「キイトルーダ」と「ハラヴェン」の併用、子宮内膜がんを対象とした「キイトルーダ」と「レンビマ」の併用を評価するP1b/2試験で、症例数を拡大すると発表した。
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