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SGLT2阻害薬6品目、市場拡大再算定で薬価引き下げ/BeiGeneのがん免疫療法薬など21日薬価収載 など|製薬業界きょうのニュースまとめ読み(2025年5月14日)

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AnswersNews編集部

 

SGLT2阻害薬6品目、市場拡大再算定で薬価引き下げ…アイリーアには特例拡大再算定

中央社会保険医療協議会(中医協)総会は5月14日、日本ベーリンガーインゲルハイムの「ジャディアンス」などSGLT2阻害薬6品目について、市場拡大再算定で薬価を引き下げることを了承した。ジャディアンスが「年間販売額350億円超かつ基準年間販売額の2倍以上」の基準に該当。ほかの5品目は類似品として引き下げを受ける。引き下げ幅は▽ジャディアンス12.1~12.2%▽スーグラ(アステラス製薬)7.9%▽フォシーガ(アストラゼネカ)8.3~8.6%▽ルセフィ(大正製薬)7.9~8.0%▽デベルザ(興和)6.6%▽カナグル(田辺三菱製薬)7.1~8.7%――。

参天製薬の眼科用VEGF阻害薬「アイリーア」は「年間販売額1000億円超1500億円以下かつ基準年間販売額の1.5倍以上」の要件に該当するとされ、市場拡大再算定の特例により引き下げを受ける。引き下げ幅は19.5%。類似品として「ベオビュ」(ノバルティスファーマ)が14.2%、「バビースモ」(中外製薬)が19.5%引き下げられる。新薬価は8月1日から適用される。

 

BeiGeneのテビムブラなど10新薬、21日薬価収載

中医協総会は5月14日、BeiGene Japanのがん免疫療法薬「テビムブラ点滴静注」やブリストル・マイヤーズスクイブの閉塞性肥大型心筋症治療薬「カムザイオスカプセル」など新薬10成分18品目の薬価収載を了承した。収載は21日付。テビムブラはピーク時に406億円の販売を見込む。

関連記事:BeiGeneの抗PD-1抗体「テビムブラ」など10新薬、21日に薬価収載

 

エプキンリ、費用対効果評価で薬価引き下げ

中医協総会は5月14日、ジェンマブの抗CD3/CD20二重特異性抗体抗体「エプキンリ」について、費用対効果評価の結果に基づいて薬価を引き下げることを了承した。8月1日付で2.7%下げる。中外製薬の「ルンスミオ」も類似品として同じく2.7%の引き下げを受ける。

 

中外「テセントリク」胸腺がんへの適応拡大申請

中外製薬は5月14日、抗PD-L1抗体「テセントリク点滴静注」(一般名・アテゾリズマブ)について、胸腺がんへの適応拡大を申請したと発表した。申請は、1次治療としてカルボプラチン、パクリタキセルとの併用療法を評価した医師主導国内臨床第2相(P2)試験の結果に基づく。承認されれば、胸腺がんに対する初の免疫チェックポイント阻害薬となる見込み。

 

東邦HD、再生医療等製品開発のイシンファーマと資本業務提携

東邦ホールディングス(HD)は5月14日、再生医療等製品の開発を手掛けるバイオベンチャー、イシンファーマ(東京都中央区)と資本業務提携したと発表した。イシンファーマは表皮水疱症に対する再生医療等製品の治験を進めている。東邦HDは出資を通じて研究開発を支援するとともに、外観検査、出荷判定、流通でも協力する。

 

富士フイルム富山化学、半月板損傷向け再生医療等製品を申請

富士フイルム富山化学は5月13日、半月板損傷に対する再生医療等製品「FF-31501」(開発コード)を申請したと発表した。自家滑膜間葉系幹細胞で、半月板損傷部を縫い合わせて整形したあと、損傷部に投与することで、損傷部の癒合と損傷に伴う症状の改善が期待される。東京科学大が行った医師主導治験で安全性と有効性が確認され、これを受けて富士フイルム富山化学が行った国内P3試験で主要評価項目を達成した。

 

決算

サワイグループHD(2025年3月期、5月14日発表)

▽売上収益1890億2400万円(前期比6.9%増)▽営業利益208億700万円(11.7%増)▽税引前利益199億1900万円(9.1%増)▽当期利益229億3800万円(67.5%増)――。米国事業の売却益を計上したことで大幅な最終増益となった。新製品が伸びたほか、長期収載品選定療養化の対象品目や限定出荷解除品目を中心に既存品の売り上げも拡大。低薬価品を中心に原価高騰分を価格に反映したことで単価も改善した。26年3月期は売上収益2002億円(5.9%増)、営業利益256億円(23.0%増)を見込む。

 

東邦HD(2025年3月期、5月14日発表)

▽売上高1兆5184億9500万円(前期比2.8%増)▽営業利益189億3600万円(2.0%減)▽経常利益207億1600万円(4.9%減)▽当期利益198億4400万円(3.9%減)――。スペシャリティ医薬品などが売り上げを伸ばしたものの、売上原価の上昇や販管費の増加が利益に響いた。26年3月期は売上高1兆5720億円(3.5%増)、営業利益207億円(9.3%増)を予想する。

 

AnswersNews編集部が製薬企業をレポート

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