扶桑薬品、豪社から腎疾患治療薬導入/キッセイ「タバリス」台湾の権利を田辺三菱にサブライセンス など|製薬業界きょうのニュースまとめ読み(2025年1月7日)
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AnswersNews編集部
扶桑薬品、巣状分節性糸球体硬化症治療薬を導入…豪ダイメリックスから
扶桑薬品工業は1月7日、オーストラリアのダイメリックス・リミテッドと、同社が創製した巣状分節性糸球体硬化症(FSGS)治療薬「DMX-200」に関するライセンス契約を結んだと発表した。扶桑薬品は国内での独占的開発・販売権を取得し、ダイメリックスなどが行っている国際共同臨床第3相(P3)試験に参画。一時金3億円、開発マイルストン最大34億円を支払うほか、販売マイルストンと売上高に対するロイヤリティを支払う。DMX-200はケモカイン受容体2(CCR2)を阻害する作用を持つ化合物。ARBと併用することで、炎症や糸球体障害の抑制について相加・相乗作用が期待されるという。FSGSはネフローゼ症候群の一種で、国内には約1400人の患者がいるとされる。
キッセイ「タバリス」台湾の開発・販売権、田辺三菱にサブライセンス
キッセイ薬品工業は1月7日、米ライジェルファーマシューティカルズから導入した慢性特発性血小板減少性紫斑病治療薬ホスタマチニブについて、台湾での開発・販売権を田辺三菱製薬の現地子会社に許諾するサブライセンス契約を結んだと発表した。キッセイは2018年にライジェルから日本、中国、韓国、台湾での権利を取得。日本では「タバリス」の製品名で23年4月に発売した。契約に基づき、キッセイは契約一時金と事業化の進捗に応じたマイルストンを田辺三菱子会社から受け取る。
東邦HD、特別顧問に元厚労省の武田俊彦氏
東邦ホールディングスは1月7日、厚生労働省で医薬・生活衛生局長や医政局長を歴任した武田俊彦氏が1日付で特別顧問に就任したと発表した。同氏の医療行政の経験と専門知識を生かし、グループの事業成長と企業価値向上に取り組むとしている。武田氏は2018年の退官後、23年9月から昨年12月まで内閣官房健康・医療戦略室政策参与を務めた。