業績、年収、従業員数、承認取得数など、製薬企業に関するさまざまなデータをもとに作成したランキング記事をまとめました。
世界製薬企業 売上高・研究開発費ランキング
2022年12月期を中心とする直近の年間決算で世界売上高100億ドル超製薬企業26社の業績を集計したところ、1003.3億ドルを売り上げた米ファイザーが売上高世界一となりました。2位は663.2億ドルのスイス・ロシュ、3位は592.8億ドルの米メルク。ファイザーは売上高の約6割を新型コロナウイルスワクチン・治療薬で稼ぎ、メルクはがん免疫療法薬「キイトルーダ」が200億ドルを突破しました。
一方、22年に世界で最も多くの研究開発費を投じたのは、167.9億ドルのロシュ。2位は135.5億ドルのメルク、3位は116.2億ドルの米ジョンソン・エンド・ジョンソン(医薬品事業)でした。
2023年版の世界ランキングは以下の記事で詳しく解説しています。
【2023年版】製薬会社世界ランキング ファイザー、業界初の売上高1000億ドル突破で首位…2位はロシュ、メルクは2年ぶりトップ3に
国内製薬企業 売上高・営業利益・研究開発費ランキング
2023年3月期を中心とする国内製薬企業の直近の年間決算のランキングでは、4兆275億円を売り上げた武田薬品工業が売上高トップでした。2位は1兆7380億円の大塚ホールディングス(HD)、3位は1兆5186億円のアステラス製薬。第一三共と中外製薬を含め、5位までが売上高1兆円を超えています。
営業利益では5333億円の中外が首位で、2位は4905億円の武田薬品、3位は1503億円の大塚HD。中外の営業利益率は42.3%に達しました。
研究開発費は6333億円の武田薬品が1位。2位は3416億円の第一三共、3位は2761億円のアステラスでした。
2023年版の国内企業ランキングは以下の記事で詳しく解説しています。
【2023年版】国内製薬会社ランキング 武田、円安追い風に売上4兆円突破…2位大塚HD、3位アステラス
国内製薬企業 年収ランキング
直近の事業年度の有価証券報告書をもとに国内の製薬企業やバイオベンチャー85社の平均年収をランキングしたところ、トップは1344.7万円(平均年齢43.0歳・平均勤続年数2.9年)のそーせいグループでした。2位はバイオベンチャーのモダリス(1340.9万円、47.0歳・3.9年)、3位は同じくベンチャーのソレイジア・ファーマ(1310.0万円、52.5歳・5.5年)。1000万円を超えたのは11社で、大手新薬メーカーでは1214.3万円(43.4歳・16.8年)の中外製薬がトップでした。
2023年版の国内製薬企業年収ランキングは以下の記事で詳しく解説しています。
【2023年版】製薬会社年収ランキング 1位は1344万円のそーせいG…新薬大手は2年連続で中外がトップ
国内製薬企業 従業員数ランキング
直近の事業年度の有価証券報告書をもとに東証プライム市場上場の主要製薬企業29社の従業員数を集計したところ、単体で最も多かったのは5756人の第一三共。2位は5486人の武田薬品工業、3位は5103人の中外製薬でした。
連結では4万9095人の武田薬品がトップ。3万3482人の大塚HDが2位で、3位は1万7435人の第一三共でした。
国内の主要製薬企業の従業員の動向は以下の記事で詳しく解説しています。
主要製薬29社の従業員数、22年度は2.9%増…大手下げ止まりも中堅は減少傾向続く
国内承認取得数ランキング
PMDA(医薬品医療機器総合機構)が公表している情報をもとに2022年に国内で承認された新薬を企業別に集計した結果、承認数が最も多かったのは10の承認を取得した中外製薬。2位は9のアストラゼネカ、3位は8のMSD。新規有効成分に限ると、トップは5つの承認を取得したサノフィでした。
2022年の国内承認取得数ランキングは以下の記事で詳しく解説しています。
2022年 国内承認取得数ランキング…1位は10成分の中外製薬、新規有効成分はサノフィがトップ
AnswersNews編集部が製薬企業をレポート
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