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製薬業界 きょうのニュースまとめ読み(2023年7月3日)

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帝人とアクセリード 創薬支援の合弁会社、来年4月に設立へ

帝人とアクセリード(東京都港区)は7月3日、創薬支援を手掛ける合弁会社を2024年4月1日に設立する契約を結んだと発表した。出資比率はアクセリード51%、帝人49%。帝人の子会社・帝人ファーマの技術、施設・設備、人員など創薬研究に関する機能の一部を中核的な経営資源として統合または活用し、創薬ターゲットの選別から新規候補化合物の取得、関連研究支援を行う。社名や執行体制については今後の協議で決定するとしている。両社は今年2月に合弁会社設立に向けた協議の開始に合意していた。帝人は、ウェット研究機能を外部化することで新薬開発の効率化を図る。

 

マルホ アークメディスンからALDH2活性化薬を導入

マルホは7月3日、アークメディスン(茨城県つくば市)が開発したALDH2活性化薬について、一部の疾患領域を除く開発・製造・販売権を取得するライセンス契約を結んだと発表した。対象地域は全世界。昨年7月に結んだ独占交渉権・独占的評価契約に基づき、マルホがオプション権を行使した。契約の対価としてマルホは一時金と今後の進捗に応じたマイルストン、売上高に応じた段階的ロイヤリティを支払う。ALDH2はミトコンドリアに存在し、アセトアルデヒドを解毒する酵素。アセトアルデヒド以外の物質にも作用することから、さまざまな疾患への応用が期待される。

 

「シナジス」重症化リスク高い5疾患を持つ患者への対象拡大を申請

アストラゼネカは7月3日、抗RSウイルス抗体「シナジス」(一般名・パリビズマブ)について、重症化リスクの高い、肺低形成、気道狭窄、先天性食道閉鎖症、先天代謝異常症、神経筋疾患を有する乳幼児を投与対象に加える適応拡大申請を行ったと発表した。申請は医師主導治験の結果に基づく。現在は、早産児や肺・心臓に疾患がある乳幼児が対象。

 

沢井製薬、鹿島工場でPTPシートのリサイクルを開始

沢井製薬は7月3日、包装工程で発生するPTP包装廃材のリサイクルを鹿島工場(茨城県神栖市)で開始すると発表した。取り組みはオリックス子会社のオリックス環境とともに行い、PTPシートのプラスチックとアルミを完全に剥離する新技術を使ってそれぞれをリサイクルする。鹿島工場で取り組みの対象となる包装廃材の量は26トン相当(2022年度)。サワイグループ全体では256トン相当となる見込みという。

 

キッセイ薬品 仏イクトスの低分子AI創薬システムを導入

キッセイ薬品工業は7月3日、仏イクトスのAI創薬システムを導入したと発表した。目標とする基準に適した新規低分子化合物の速やかな設計が可能となることから、創薬開発スピードの向上につながるとしている。

 

そーせいG GPR52受容体作動薬のP1試験を開始

そーせいグループは7月3日、自社創製のGPR52受容体作動薬「HTL0048149」(開発コード)の臨床第1相(P1)試験を開始したと発表した。同薬は抗精神病、認知機能改善作用を持つ薬剤で、統合失調症に伴う陽性症状(精神病、妄想など)と陰性症状(引きこもりなど)、認知機能障害(注意力、作業記憶など)を改善すると考えられている。既存の抗精神病薬に見られる副作用がないことから、既存治療薬で服薬を継続できない患者に使用できると期待される。

 

エーザイ、乳がん治療薬elacestrantのマイルストン受領権などをカナダ企業に譲渡

エーザイは6月30日、乳がん治療薬elacestrant(一般名)について、保有するすべての経済的収益受領の権利をカナダのDRIヘルスケア・トラストに譲渡すると発表した。同薬はエーザイが創出した選択的エストロゲン受容体分解薬で、米国では「Orserdu」の製品名で今年1月に承認を取得。欧州でも申請を行っている。エーザイは2006年に米ラディウスヘルスに研究・開発・製造・販売のライセンスを供与し、マイルストンや売上高に応じたロイヤリティを受領する権利を持っていた。DRIとの契約では、経済的収益受領権譲渡の対価として一時金8500万ドル(約123億円)を受け取る。

 

AnswersNews編集部が製薬企業をレポート

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