大原薬品、抗がん剤「アーウィナーゼ」発売…承認取得から6年半
大原薬品工業は6月14日、抗がん剤「アーウィナーゼ筋注用」(一般名・クリサンタスパーゼ)を発売したと発表した。適応は「急性⽩⾎病(慢性⽩⾎病の急性転化例を含む)、悪性リンパ腫」。同薬は2016年12月に承認を取得したが、製造元の製造量不足によって世界的に供給が制限されていたことを背景に薬価収載と発売を見合わせていた。その後、安定供給できる体制が整い、今年3月の薬価収載を経て承認取得から6年越半しで発売にこぎつけた。薬価は1万単位1瓶17万2931円。ピーク時に7.3億円の販売を見込む。
中外 抗補体C5リサイクリング抗体クロバリマブを申請
中外製薬は6月14日、自社創製の抗補体C5抗体クロバリマブを申請したと発表した。対象疾患は発作性夜間ヘモグロビン尿症。繰り返し抗原に結合できるリサイクリング抗体技術を用いることで4週1回の皮下投与を実現している。
アッヴィ「ヒュミラ」単独販売・プロモーションを開始
アッヴィは6月13日、抗TNFα抗体「ヒュミラ」(アダリムマブ)の販売をエーザイから移管し、同日から単独での販売・プロモーションを開始したと発表した。同薬は2008年に関節リウマチ治療薬として発売され、これまでに12の適応を取得。発売当初からエーザイが販売し、両社でコ・プロモーションを行ってきた。ヒュミラには21年にバイオシミラーが参入している。
「ウィフガート」一次性免疫性血小板減少症への適応拡大申請
アルジェニクスジャパンは6月13日、抗胎児性Fc受容体抗体フラグメント製剤「ウィフガート点滴静注」(エフガルチギモド アルファ)について、一次性免疫性血小板減少症への適応拡大を申請したと発表した。同適応での申請は世界初。承認されれば、22年承認の全身型重症筋無力症に続く2つ目の適応となる。一次性免疫性血小板減少症は、免疫グロブリンG自己抗体が血小板を破壊し、血小板減少をきたす自己免疫疾患。過剰な出血や挫傷のリスクを増大させる。
AnswersNews編集部が製薬企業をレポート
あわせて読みたい
オススメの記事
-
ファイザー、抗生物質製剤「ザビセフタ」発売/第一三共、抗TROP2 ADC「EGFR変異非小細胞肺がん」で米国申請 など|製薬業界きょうのニュースまとめ読み(2024年11月12日)
-
国内製薬 新薬パイプラインのステージアップ・開発中止まとめ―25年3月期2Q/24年12月期3Q|トピックス
-
【ビジュアルで見る】国内製薬 決算ハイライト―2025年3月期2Q|トピックス
-
MR、若手層対象のポテンシャル採用が増加…開発職は外資メーカー中心に堅調|製薬業界 今月の転職求人動向(2024年11月)
-
【2024年版】製薬会社年収ランキング 1位は1596万円のサンバイオ…新薬大手は中外が3年連続トップ