アステラス、オランダの工場を仏企業に譲渡
アステラス製薬は5月25日、海外子会社が保有するオランダのメッペル工場を仏Delpharm Industrieに事業譲渡すると発表した。7~9月に正式契約を結び、来年1~3月をめどに譲渡する。譲渡額は非開示。従業員はDelpharmに移籍する予定で、Delpharmは同工場で引き続きアステラス製品の製造を行う。アステラスは持続的成長に向けた経営資源配分の最適化に取り組んでおり、今回の譲渡は外部提携を通じて安定供給可能な生産体制を確立する活動の一貫として行う。
第一三共「ヴァンフリタ」FLT3-ITD変異AML1次治療への適応拡大が承認
第一三共は5月25日、FLT3阻害薬「ヴァンフリタ錠」(一般名・キザルチニブ塩酸塩)について、「FLT3-ITD変異陽性の急性骨髄性白血病(AML)の1次治療」への適応拡大が承認されたと発表した。同適応では米国や欧州でも申請中。
アッヴィ「スキリージ」掌蹠膿疱症に適応拡大
アッヴィは5月25日、抗IL-23p19抗体「スキリージ皮下注」(リサンキズマブ)について、掌蹠膿疱症への適応拡大が承認されたと発表した。掌蹠膿疱症は、手のひらや足の裏に小さな水ぶくれや膿疱が繰り返しできる慢性の炎症性皮膚疾患。日本には約15万人の患者がいると推測される。スキリージは2019年に乾癬治療薬として承認。昨年、クローン病に適応拡大した。
モデルナの2価コロナワクチン、生後6カ月以上の初回免疫で申請
モデルナ・ジャパンは5月25日、オミクロン株対応の新型コロナウイルスワクチンについて、生後6カ月以上を対象とした初回免疫での使用を可能にするための申請を行ったと発表した。申請したのは、オミクロン株BA.1対応ワクチンと、同BA.4/5対応ワクチン。いずれも、6~11歳の追加免疫でも今年2月に申請している。
住友ファーマ ヘリオスと共同開発の他家iPS細胞由来製品、P1/2試験開始へ
住友ファーマは5月25日、ヘリオスと共同開発している他家iPS細胞由来網膜色素上皮(RPE)細胞「HLCR011」について、網膜色素上皮裂孔を対象とした臨床第1/2相(P1/2)試験を始めると発表した。PMDA(医薬品医療機器総合機構)に治験計画届出書を提出した。PMDAによる30日調査を経て試験を開始する。
製薬協、新会長に田辺三菱・上野氏…元厚労省の木下氏が理事長に
日本製薬工業協会は5月25日、新会長に田辺三菱製薬の上野裕明代表取締役を選んだと発表した。理事長には、厚生労働省で医政局経済課長や年金局長などを務めた木下賢志氏が就任した。
ヴィーブヘルスケア、新社長に村木基氏
ヴィーブヘルスケアは5月25日、6月1日付で村木基氏が社長に就任すると発表した。現職のローレン・ケアリー氏は31日付で退任し、取締役に就く。
武田 PTP包装廃材を再生利用…オリックス環境などと提携
武田薬品工業は5月25日、オリックス環境、JR貨物とともに、武田薬品が製造する医療用医薬品の製造過程で生じるPTP包装廃材のリサイクルに取り組むと発表した。オリックス環境が武田薬品のPTP包装廃材の廃棄物処理を受託。光工場(山口県光市)から出る廃材の95%を再生利用することを目指す。JR貨物は、廃材の輸送にCO2排出量が少ない貨物鉄道輸送サービスを提供する。オリックス環境は今年1~3月に実証実験を行い、PTPシートのプラスチックとアルミニウムを完全に剥離して再生利用できることを実証している。
GHIT Fund 23~27年度の活動に政府が2億ドル増資
GHIT Fundは5月25日、第3期(2023~27年度)の事業活動に対し、日本政府から2億ドル(約280億円)の増資を受けると発表した。あわせて、パートナーの製薬企業やビル&メリンダ・ゲイツ財団などからも追加の資金拠出を受ける。GHIT Fundは今後5年間で総額4億ドルの支援を目標に活動し、結核やマラリア、顧みられない熱帯病に対する製品開発を進める。