
製薬大手4社 環境負荷軽減へ医薬品包装分野で連携
アステラス製薬、エーザイ、第一三共、武田薬品工業の4社は12月22日、医薬品包装分野で環境負荷低減に向けた企業間連携を進めると発表した。バイオマス素材のPTPシートや包装のコンパクト化、リサイクル包材、リサイクル適性のある包材など、環境負荷の少ない包装技術について知見を共有する。将来的には、他企業にも連携を呼びかけて提携を拡大していきたいとしている。
CureApp アルコール依存症向け治療用アプリ、来年1月からP3試験
CureApp(東京都中央区)は12月22日、アルコール依存症向け治療用アプリの国内第3相(P3)試験を来年1月に開始すると発表した。2025~26年の発売を目指している。試験は、飲酒量低減目標が許容されるアルコール依存症患者を対象に、同疾患を専門としない医療機関(内科・精神科)で実施。通常診療とアプリを併用する介入群と、飲酒記録機能だけを備えたアプリを併用する対照群を比較し、有効性と安全性を検証する。主要評価項目は12週時点の多量飲酒日数の変化。アルコール依存症の治療は重症患者に対する専門的な介入が中心で、軽症者への早期介入は限られる。アプリによって非専門医でも治療できるようにし、治療機会の拡大を狙う。
ペプチドリーム、PDC創薬で米メルクと提携
ペプチドリームは12月22日、新規のペプチド薬物複合体(PDC)の創製・開発に向け、米メルクと共同研究開発・ライセンス契約を結んだと発表した。ペプチドリームは独自の創薬開発プラットフォーム技術を使い、メルクが興味を持つ複数の創薬ターゲットに対するペプチド候補化合物を同定。メルクは細胞傷害性ペイロードと結合する候補化合物の独占的使用権を取得し、創製されるPDCすべての開発を担う。両社は2015年に創薬共同研究開発契約を結んでおり、今回の契約で協業関係を強化する。ペプチドリームは一時金を受け取るほか、開発・承認・販売マイルストンとして最大21億ドル(約2750億円)を受け取る可能性があり、売上高に応じたロイヤリティを受領する権利も持つ。
協和キリン、高崎工場に新倉庫棟を建設
協和キリンは12月22日、高崎工場(群馬県高崎市)に新たな倉庫棟を建設すると発表した。バイオ医薬品の供給拡大に伴う取り扱う品目や物量の増加に対応する。投資額は70億円程度。来年10月に着工し、2025年10月の完成、26年1月の稼働を見込む。
AnswersNews編集部が製薬企業をレポート
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