アンジェス、新型コロナ向けDNAワクチンの開発中止
アンジェスは9月7日、新型コロナウイルス向けDNAワクチンの開発を中止すると発表した。初期の候補品で効果が得られず、昨年8月から高用量製剤の臨床試験を行ってきたが、これも抗体価などが期待する水準には至らなかった。同社は今後、プラスミドの発現効率や導入効率を向上させるなどの見直しを行い、変異株に対応できる改良型ワクチンの研究に取り組む。改良型ワクチンは経鼻投与製剤としても研究を進める考えで、米スタンフォード大と共同研究契約を結んだ。
アンジェス「コラテジェン」適応拡大の開発中止
アンジェスは9月7日、HGF遺伝子治療薬「コラテジェン」について、「慢性動脈閉塞症における安静時疼痛」への適応拡大に向けた開発を中止すると発表した。臨床第3相(P3)試験のデータを分析した結果、主要評価項目でプラセボに対する有意差が示されなかった。今後は、承認時の適応である「慢性動脈閉塞症の下肢潰瘍の改善」での本承認の取得に向けた取り組みを進める。
タカラバイオ、遺伝子治療用製品の受託製造サービス開始
タカラバイオは9月7日、遺伝子治療用製品の受託製造サービスを開始したと発表した。目的とする治療用TCRの発現量を上昇させる「siTCR技術」と、T細胞の長期生存を可能にする「JAK/STAT技術」を活用。これらの技術は、タカラバイオが自社開発する遺伝子改変T細胞療法にも使われている。
シスメックス がん遺伝子パネル検査、フチバチニブのコンパニオン診断として申請
シスメックスは9月6日、がん遺伝子パネル検査「OncoGuide NCC オンコパネルシステム」について、大鵬薬品工業のFGFR阻害薬フチバチニブのコンパニオン診断薬として製造販売承認事項の一部変更申請を行ったと発表した。フチバチニブは今年7月、大鵬が「前治療歴を有するFGFR2融合遺伝子を含む遺伝子再構成を伴う局所進行または転移性胆道がん」の適応で申請。シスメックスは同社と協力してコンパニオン診断の開発を進めてきた。