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製薬業界 きょうのニュースまとめ読み(2022年6月3日)

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サノフィ、酸性スフィンゴミエリナーゼ欠損症治療薬「ゼンフォザイム」発売

サノフィは6月3日、酸性スフィンゴミエリナーゼ欠損症(ASMD)治療薬「ゼンフォザイム点滴静注用」(一般名・オリプダーゼ アルファ)を発売した。ASMD治療薬は世界初。先駆け審査指定制度の対象に指定されており、世界で初めて日本で承認された。ASMDは、ライソゾームでスフィンゴミエリンと呼ばれる脂質を分解する酵素「酸性スフィンゴミエリナーゼ」の欠損や活性低下によって生じる疾患。スフィンゴミエリンが細胞内に蓄積すると、細胞は死滅し、内臓などの機能に異常が現れる。薬価は20mg1瓶57万420円。ピーク時に3.3億円の売り上げを見込んでいる。

 

リリー、公募制の研究助成プログラムを来年開始…従来型の寄付は終了へ

日本イーライリリーは6月3日、2023年から新たな公募制の研究助成プログラムを開始すると発表した。主に基礎研究を対象とし、アカデミアから選んだ各領域の外部専門家が研究内容を審査する。新プログラムの開始に伴い、寄付による従来型の研究助成は今年いっぱいで終了する。教育助成や団体活動支援については、23年以降も現行の寄付プログラムを継続する。

 

中外「FoundationOne」4薬剤に対するコンパニオン診断の承認取得

中外製薬は6月3日、がん遺伝子パネル検査「FoundationOne CDx がんゲノムプロファイル」について、新たに4つの薬剤に対するコンパニオン診断の承認を取得したと発表した。対象の薬剤は、▽EGFR阻害薬「ビジンプロ錠」(ダコミチニブ水和物、非小細胞肺がん)▽ALK阻害薬「アルンブリグ錠」(ブリグチニブ、同)▽BRAF阻害薬「ビラフトビカプセル」(エンコラフェニブ、悪性黒色腫)▽MEK阻害薬「メクトビ錠」(ビニメチニブ、同)――。

 

日医工、22年3月期の決算短信を訂正

日医工は6月3日、先月13日に発表した2022年3月期の決算短信を訂正すると発表した。減損損失の計上額を修正する必要が生じたため。訂正後の数値は、営業利益1100億5100万円の赤字、税引前利益1078億4200万円の赤字、最終利益1049億8400万円の赤字。

 

AnswersNews編集部が製薬企業をレポート

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