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製薬業界 きょうのニュースまとめ読み(2020年7月16日)

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アムジェン、皮膚領域でオンライン診療・ePROの検証プロジェクトを開始

アムジェンは7月16日、インテグリティ・ヘルスケア(東京都中央区)の疾患管理システム「YaDoc」(ヤードック)を使い、オンライン診療とePRO(電子的患者報告アウトカム)に関する検証プロジェクトを開始したと発表した。慢性皮膚疾患を対象に、同システムを使うことで診療のあり方や医師・患者間のコミュニケーションがどのように変化したか把握・調査する。アムジェンは先月にもMICINと同領域でオンライン診療を使った検証を行うと明らかにしている。

 

テルモ 肝がんカテーテル治療のオランダ企業を買収

テルモは7月15日、医療系スタートアップのクイレム・メディカル(オランダ)を買収したと発表した。同社の創業者などから株式の80.1%を取得し、すでに保有していた19.9%と合わせて完全子会社化した。クイレム・メディカルは、肝がんのカテーテル治療に使用する放射線放出ビーズ「クイレムスフィア」を開発・生産している。テルモは全世界での独占販売権を持っており、欧州ではすでに販売中。買収で生産と開発を強化するとともに、製品展開をグローバルに広げる。テルモは買収の対価として一時金2000万ドル(約21億4000万円)を支払ったほか、マイルストンとして2030年までに追加で最大2500万ドルを支払う予定。

 

セルシード 食道再生上皮シートの申請は2025年に

セルシードは7月16日、先駆け審査指定制度の対象品目に指定されている食道再生上皮シート「CLS2702C/D」について、「食道がんの内視鏡治療後の食道狭窄」を対象に追加の臨床試験を行うと発表した。同社は2016年から申請に向けた臨床試験を行ってきたが、主要評価項目を達成できず、医薬品医療機器総合機構(PMDA)から追加試験を求められていた。追加試験は、PMDAとの協議に基づき、ステロイド投与にリスクのある患者を対象に実施。申請時期は2025年にずれ込む見通しだ。日本での承認取得に注力するため、欧州での開発は中止する。

 

ナノキャリア 核酸医薬品のアキュルナを吸収合併

ナノキャリアは7月15日、出資先のアキュルナを吸収合併すると発表した。合併は9月1日を予定。アキュルナは16年にナノキャリアから遺伝子キャリア技術のライセンス供与を受けており、同技術を使って核酸医薬品を開発している。合併を通じて両社は、パイプラインや人材を相互補完し、研究開発を加速させる。

 

田辺三菱「ラジカヴァ」インドネシアで承認

田辺三菱製薬は7月16日、筋萎縮性側索硬化症(ALS)治療薬「ラジカヴァ」(一般名・エダラボン)がインドネシアで承認されたと発表した。承認は今月8日付で、インドネシア初のALS治療薬となる。ほかの東南アジア諸国連合(ASEAN)でも申請を進めている。

 

3Dマトリックス、自己組織化ペプチドで扶桑薬品から契約解除通知

スリー・ディー・マトリックス(3Dマトリックス)は7月16日、扶桑薬品工業と2009年に結んだ自己組織化ペプチドを使った吸収性局所止血材の独占販売許諾契約と製造委受託契約について、同社から契約解除通知を受領したと発表した。3Dマトリックスによると、扶桑は3Dマトリックス側の特許に関する表明保証違反などを理由に契約の解除を申し出た。扶桑への製造委託については、2~3カ月程度の移行期間を設けるが、3Dマトリックスは継続を求めて扶桑と協議するとしている。

 

AnswersNews編集部が製薬企業をレポート

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