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製薬業界 きょうのニュースまとめ読み(2020年7月6日)

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小野薬品「契約の水準は妥当」本庶氏と争う姿勢

小野薬品工業は7月6日、免疫チェックポイント阻害薬「オプジーボ」の特許使用料をめぐって京都大の本庶佑特別教授から訴訟を起こされたことについて「契約の水準は妥当であると考えており、争っていく方針」とのコメントを発表した。小野は「PD-1特許に関するライセンス契約を2006年に合意の下で締結し、これに基づいて適切に特許使用料を支払っている」とした上で、「当時はがん免疫療法に対する懐疑的な見方が多く、ほかの製薬会社が開発を断る状況下で、当社として大きなリスクをとって研究開発に踏み切った」としている。本庶氏は6月19日、小野に226億円あまりの支払いを求める訴えを大阪地裁に起こした。

 

エーザイ「デエビゴ」発売

エーザイは7月6日、不眠症治療薬「デエビゴ」(一般名・レンボレキサント)を発売したと発表した。同薬はエーザイが創製したオレキシン1/2受容体拮抗薬。睡眠覚醒リズムを整え、入眠と睡眠維持、覚醒を調整する。薬価は▽2.5mg1錠57.30円▽5mg1錠90.80円▽10mg1錠136.20円――。ピーク時に178億円の売り上げを見込む。

 

アムジェン「オテズラ」の承継を完了

アムジェンは7月6日、乾癬治療薬「オテズラ」(アプレミラスト)の日本での製造販売承認をセルジーンから承継したと発表した。アムジェンは昨年11月、米アムジェンがグローバルでオテズラの権利を獲得したことに伴い、「炎症・免疫性疾患事業部」を新設。すでに同薬の情報提供活動を行っていたが、今後は製造販売元として活動する。

 

「フィコンパ」細粒剤が発売

エーザイは7月6日、自社創製の抗てんかん薬「フィコンパ」(ペランパネル)の新剤形となる細粒剤を発売したと発表した。小児や嚥下機能の低下した患者でも服用できるほか、症状にあわせた用量調節も可能となる。薬価は1%1g1068.90円で、ピーク時に売上高24億円を予測する。

 

NECと愛知がんセンター、がん免疫療法の共同研究を開始

日本電気(NEC)は7月6日、同社のAI(人工知能)を使ったネオアンチゲン予測システムの高精度化に向け、愛知県がんセンターと基礎的共同研究を開始したと発表した。研究では、同センターのT細胞を使ったスクリーニング技術により、ワクチンに使用できるネオアンチゲンを同定。このほか、腫瘍の免疫微小環境の解析データや臨床情報をもとに、AIを使った治療選択バイオマーカーを開発する。将来的には、免疫チェックポイント阻害薬との併用で治療効果を示すがん免疫療法の創出を目指す。

 

東邦HD 談合受けコンプライアンス委員長に有働社長

東邦ホールディングス(HD)は7月3日、子会社・東邦薬品が談合の疑いで昨年11月に公正取引委員会の立ち入り検査を受けたことを踏まえ、「グループ・コンプライアンス・リスク管理委員会」の委員長に有働敦・代表取締役社長が就くと発表した。経営トップがコンプライアンス強化の先頭に立つことで、同委員会の機能を強化し、グループ内でコンプライアンスを周知・徹底する。

 

AnswersNews編集部が製薬企業をレポート

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