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【15年度】製薬業界年収ランキング―1000万超は5社、新薬は大手以外厳しく アップ目立つ後発品とベンチャー

ほかの業界に比べて年収が高いと言われる製薬業界。AnswersNewsでは、各社の有価証券報告書をもとに、製薬業界の平均年収ランキングをまとめました。

 

一般的に“大台”とされる1000万円を超えたのは5社。1位は1115万円の大塚ホールディングスでした。新薬メーカーでは、前年並みをキープした大手以外は多くが減少。業績好調な後発品企業や、4社が100万円以上のアップとなったベンチャーの上昇が目立ちます。

 

 

トップ大塚HDは1115万円、ベンチャー4社が3桁アップ

集計対象としたのは、2015年3月から16年4月に本決算を迎えた企業(有価証券報告書を公開している非上場企業も含む)。新薬メーカーに加え、OTCメーカーや後発医薬品メーカー、主なバイオベンチャーを対象とし、参考としてCSOやCROを展開する企業も含めました。

 

全86社のランキングはこの記事の最後にご紹介するとして、まずは上位30社のランキングをご覧いただきます。

 製薬業界平均年収トップ30

 

1位は大塚ホールディングスで、社員の平均年収は1115.6万円(平均年齢45.1歳)。前年から平均年齢は0.7歳上昇し、平均年収は35.5万円増加しました。大塚HDのような持株会社は、傘下のグループ企業を管理する特性上、年齢の高い経験豊富な社員が集まる場合が多く、事業子会社に比べて年収が上振れする傾向にあります。事業会社とは単純に比較することはできませんので、ランキング表には社名の横に「*」をつけています。

 

2位はバイオベンチャーのシンバイオ製薬。平均年齢は48.4歳とほかの企業と比べると高く、平均年収は1112.4円でした。

 

3位は業界でも好待遇でおなじみのエーザイ(1093.9万円)で、4位は第一三共(1092.3万円)、5位はアステラス製薬(1068.7万円)と大手が続きます。1000万円を超えたのはここまでで、最大手の武田薬品工業は959.6万円で9位。第一三共は大手で唯一、前年から減少しました。

 

ペプチドリームは前年から380万円増加

前年からの増加額が最も大きかったのは、独自のペプチド技術で国内外の大手製薬企業と提携を結ぶペプチドリーム。平均年収は944.3万円で、前年から381.2万円も増えました。ペプチドリームの2015年6月期決算は売上高24億7400万円(前期比202.2%増)、営業利益13億9100万円(590.9%増)と大幅な増収増益。好調な業績が大幅な年収アップにつながったようです。

 

ほかに増加額が大きかったのは、そーせいグループ(142.1万円増)やカイオム・バイオサイエンス(142.3万円増)、オンコセラピー・サイエンス(116.4万円増)など。バイオベンチャーは4社が3桁のアップとなり、好調ぶりが目立ちました。

 

前年からの年収アップが大きい企業

 

後発品メーカー、新薬企業上回る増加

東証1部上場の新薬メーカー27社(ベンチャー企業と言われるペプチドリームとJCRファーマは除く)の平均は842.4万円(平均年齢41.7歳)。前年(846.9万円、41.5歳)と比べると4.4万円(0.5%)減りました。

 

起業規模別に見ると、大手5社(売上高5000億円以上)は第一三共を除く4社が前年からアップした一方、それ以下では22社中14社がダウンしました。増加が目立ったのは導出した抗HIV薬が伸びて過去最高の業績となった塩野義製薬(54.1万円増)くらい。ゼリア新薬工業は162.6万円(19.3%)減、大正製薬HDは66.5万円(7.2%)減と大幅にダウンしました。

 

一方、国の使用促進策を追い風に業績を伸ばす後発品企業は4社全てがアップ。平均は695万円(39.2歳)で、前年(682.5万円、39.0歳)から12.5万円(1.8%)増えました。トップの沢井製薬は775.5万円で、伸びが最も大きかったのは日医工(22.9万円増)でした。

 

平均給与を5年前と比べると、新薬メーカーは19.9万円(2.5%)の増加にとどまったのに対し、後発品メーカーは40.9万円(6.3%)増加しました。市場での勢いの差が、そのまま年収の伸びにも表れているようです。

 

5年前から「増えた企業」「減った企業」は?

各社の平均年収を5年前と比較するとどうでしょうか。5年前から「年収が増えた企業トップ15」と「減った企業ワースト10」のランキングをご紹介します。

 

5年前から年収が増えた企業・減った企業

 

5年前との比較が可能な企業のうち最も増加額が大きかったのは、日本に本社を置き、中国で事業を展開する異色のバイオベンチャー・ジーエヌアイグループ。14年に中国で発売した自社開発の特発性肺線維症治療薬「アイス-リュイ」が順調に売り上げを伸ばし、平均年収は5年で278.4万円増加しました。

 

増加額2位はそーせいグループ(215.3万円増)、3位はオンコセラピー・サイエンス(144.8万円増)と続き、トップ15の半数をベンチャーが占めました。大手では第一三共が100万円を上回る増加で、塩野義製薬やアステラス製薬も伸びが大きくなっています。

 

この1年間の給与の伸びが381.2万円と最も大きかったペプチドリームは、2013年上場のため5年前との比較ができず、このランキングには含まれていません。

 

一方、減少額が最も大きかったのは、再生医療の研究開発を行うセルシード。2位は興和にライセンスアウトした緑内障治療薬「グラナテック」など眼科領域を中心に研究開発を行う創薬ベンチャー・デ・ウエスタン・セラピテクス研究所で、3位は大塚HDと続きました。

 

【ランキング表】86社の平均年収を一気にご紹介

製薬業界平均年収ランキング1

製薬業界平均年収ランキング2

 

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