田辺三菱、標的α線核医学治療開発へ共同研究/帝人リジェネット・東邦HD・伊藤忠、再生医療ベンチャー支援で業務提携 など|製薬業界きょうのニュースまとめ読み(2025年7月10日)
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AnswersNews編集部

田辺三菱、ベンチャー2社と標的α線核医学治療開発へ共同研究
田辺三菱製薬は7月10日、Veneno Technologies(茨城県つくば市)、アルファフュージョン(東京都千代田区)と標的α線核医学治療の開発に向けた共同研究を開始したと発表した。Veneno独自のペプチド取得技術と、アルファフュージョンが開発した新規α線核種「アスタチン-211」のプラットフォームを組み合わせ、がん細胞を精度高く標的とし、薬剤を効果的に送達する治療薬の創出を目指す。
帝人リジェネット・東邦HD・伊藤忠、再生医療ベンチャー支援で業務提携
帝人グループで再生医療CDMO事業を手掛ける帝人リジェネットは7月10日、東邦ホールディングス(HD)、伊藤忠商事と再生医療ベンチャー支援で業務提携したと発表した。3社のサービスを持ち寄り、再生医療等製品の開発から上市までに必要なサービスをワンストップで提供する「再生医療エコシステム」を構築。ベンチャーにとって課題となる資金や業務の負担を減らし、早期かつ効率的な再生医療等製品の上市を支援する。
久光、東洋製薬化成と帯状疱疹後神経痛治療薬の共同開発・販売権許諾契約
久光製薬は7月10日、東洋製薬化成(大阪市)と、帯状疱疹後神経痛に伴う疼痛の緩和を適応症とするゲル剤「TH-004」(一般名・リドカイン)について、日本での共同開発・販売権許諾契約を結んだと発表した。帯状疱疹後神経痛の適応を持つリドカイン外用剤は国内では承認されていない。院内製剤として塗布剤が調剤されることもあるが、有効性・安全性に関する報告は限られ、原薬の結晶化といった課題もある。厚生労働省の「医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議」で医療上の必要性が認められたことを受け、開発企業の募集が行われ、東洋製薬化成が開発することになった。
FRONTEOとマルホ、創薬標的探索でプロジェクト
FRONTEOは7月10日、マルホと皮膚科領域での創薬標的探索に関する共創プロジェクトを始めたと発表した。FRONTEOのAI創薬支援サービスを活用し、新薬創出を目指す。
アリナミン製薬 タケプロンOTC、8月1日発売
アリナミン製薬は7月10日、PPIランソプラゾールのスイッチOTC「タケプロンS」の承認を取得したと発表した。8月1日に発売する。効能・効果は「胸やけ、もたれ、胃痛」。要指導医薬品。
大鵬「INQOVI」米でAMLの適応追加申請受理
大鵬薬品工業は7月10日、骨髄異形成症候群・慢性骨髄単球性白血病治療薬「INQOVI」(decitabine/cedazuridine)について、急性骨髄性白血病(AML)に対するベネトクラクスとの併用療法の適応追加申請が米FDA(食品医薬品局)に受理されたと発表した。審査終了目標日は2026年2月25日に設定された。申請は、AMLを新たに発症し、強力な寛解導入療法が適さない患者101人を対象に行った臨床第2b相試験に基づく。