
アステラス、3月期利益予想を下方修正…減損損失1760億円計上
アステラス製薬は1月24日、2025年3月期の利益予想を下方修正すると発表した。修正後の予想は、営業利益110億円(従来予想比690億円減)、税引き前利益10億円(同)、最終利益140億円(360億円減)。それぞれ前期比で56.9%減、96.0%減、17.9%減となる。地図状萎縮を伴う加齢黄斑変性治療薬「IZERVAY」の欧州申請取り下げに伴う将来計画で無形資産の減損損失約1160億円を計上するほか、筋強直性ジストロフィーを対象とする遺伝子治療薬「AT466」の開発計画見直しで約520億円、埋込み型医療機器の開発中止で約80億円の減損損失を計上する。売上収益予想は従来から1000億円増の1兆9000億円(前期比18.5%)に上方修正。前立腺がん治療薬「イクスタンジ」の売り上げ拡大や為替の影響を織り込んだ。
楽天メディカル 光免疫療法とペムブロリズマブの併用、P3試験開始
楽天メディカルは1月24日、抗体光感受性物質複合体「ASP-1929」(一般名・セツキシマブ サロタロカンナトリウム、国内製品名・アキャルックス)を使ったアルミノックス治療(光免疫療法)と免疫チェックポイント阻害薬ペムブロリズマブの併用療法を検討する臨床第3相(P3)試験を始めたと発表した。対象疾患は再発頭頸部扁平上皮がんの1次治療で、約400人の患者登録を予定。米国で開始し、今後、日本と台湾でも患者登録を始める。