MeijiSeikaファルマ、立民・原口氏提訴「ワクチンで誹謗中傷」/中間年改定の骨子決定、薬剤費2466億円削減 など|製薬業界きょうのニュースまとめ読み(2024年12月25日)
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AnswersNews編集部
MeijiSeikaファルマ、原口衆院議員を提訴…レプリコンワクチンめぐる発言「誹謗中傷」
MeijiSeikaファルマは12月25日、同社の新型コロナウイルスワクチン「コスタイベ」に対する誹謗中傷で名誉を毀損されたとして、立憲民主党の原口一博衆院議員を東京地裁に提訴したと発表した。名誉毀損による損害賠償として1000万円の支払いを求めている。同社によると、原口氏はSNSなどで、コスタイベを「生物兵器」、同社を「731部隊」などと発言。同社は10月に警告書を送ったが、原口氏はその後も同様の発言を繰り返しており、提訴に踏み切った。同社の小林大吉郎社長は同日の記者会見で「原口氏は国会議員としてコスタイベの審査や承認の経緯を知り得る立場にもかかわらず誹謗中傷を繰り返しており、このまま放置することはできない」と語った。
25年度薬価中間年改定の骨子決定…薬剤費2466億円削減
中央社会保険医療協議会(中医協)は12月25日、2025年度の薬価中間年改定の骨子をまとめた。改定対象範囲は医薬品のカテゴリごとに設定し、▽新薬創出加算品と後発医薬品は平均乖離率(5.2%)の1.0倍超▽新薬創出加算対象外の新薬は0.75倍(乖離率3.9%)超▽長期収載品は0.5倍(2.6%)超――に該当する品目が改定を受ける。最低薬価は引き上げ、臨時的に不採算品再算定を実施。改定時加算も適用する一方、新薬創出加算の累積額控除も行う。政府は改定によって2466億円の薬剤費を削減する。
あすか製薬、スペイン企業から婦人科領域の薬剤を導入
あすか製薬は12月25日、スペインのInsud Pharmaと産婦人科領域の新規薬剤に関するライセンス契約を結んだと発表した。あすかは日本での独占的開発販売権を取得し、対価として一時金とマイルストンを支払う。
ステラファーマ BNCT、深部腫瘍治療の研究開発推進へ覚書
ステラファーマは12月25日、ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)による深部腫瘍治療の研究開発を推進するため、藤田学園、アトランセンファーマ(大阪市)、住友重機械工業、フジタと覚書を結んだと発表した。BNCTでは、安全かつ有効に中性子が到達できる深さに制限があり、現在は体表面から最大6~8センチメートルの腫瘍に治療対象が限定されている。5者はそれぞれの技術や知識を持ち寄り、より深い場所にある腫瘍への適応を目指して臨床試験の共同実施に向けた研究開発を進める。