(写真:ロイター)
ブリストル子会社、レブラミドとスプリセルのAGを発売
ブリストル・マイヤーズスクイブは12月8日、子会社ブリストル・マイヤーズスクイブ販売が抗造血器悪性腫瘍薬「レブラミドカプセル」(一般名・レナリドミド水和物)と抗がん剤「スプリセル錠」(一般名:ダサチニブ水和物)のオーソライズド・ジェネリック(AG)を発売したと発表した。ブリストルがAGを投入するのは初めて。いずれも同日付で薬価収載され、初の後発医薬品参入となったレブラミドには沢井製薬と富士製薬工業の製品も収載された。スプリセルをめぐっては、慢性骨髄性白血病の適応を取得した沢井製薬の後発品に対し、東京地裁が製造販売を禁じる仮処分命令を出している。
ダイト、ノベルジンAGを発売
ノーベルファーマは12月8日、ウィルソン病・低亜鉛血症治療薬「ノベルジン錠」(酢酸亜鉛水和物)のAGをライセンス契約先のダイトが発売したと発表した。両社は販売提携を行い、連携して情報提供活動を行う。ノベルジンの後発品は、沢井製薬が今年8月に先行して発売したが、ノーベルファーマは特許を侵害しているとして東京地裁に訴訟を起こしている。
メディセオなど、ドローン「レベル4飛行」で医薬品輸送の実証
メディセオなど6社は12月8日、医薬品をドローンのレベル4飛行(有人地帯での補助者なし目視外飛行)で輸送する実証を日本で初めて行うと発表した。今月14~20日、東京都檜原村で行う。ドローンのレベル4飛行は昨年12月施行の改正航空法で解禁された。実証では、村内の診療所と特別養護老人ホームの間(往復約4.8km)を1日最大3往復し、運用上の課題を抽出する。実証終了後、2023年度中にドローンが自動で離着陸できるポートを導入し、実装に向けたさらなる実証を行う予定。24年度には都心部での運用を見据えたサービスの実証も予定している。
杏林「ウリトス」導出先がメキシコで発売
杏林製薬は12月8日、過活動膀胱治療剤イミダフェナシンについて、導出先のファエス・ファルマ(スペイン)がメキシコで販売を開始したと発表した。同薬は抗コリン薬。杏林は2018年、メキシコのほか中南米11カ国での開発・販売権を供与するライセンス契約をファエスと結んでおり、同社が権利を持つ地域では初の上市となる。日本では杏林が「ウリトス錠/同OD錠」として販売している。