塩野義が早期退職実施、募集人数は約200人
塩野義製薬は7月10日、早期退職者を募集すると発表した。対象は、来年3月末時点で50歳以上かつ勤続5年以上の社員で、募集人数は約200人。8月1日~9月20日に募集を行い、応募者は10月末で退職する。早期退職者には、優遇措置として退職金に特別転身支援金を加算するほか、希望者には再就職支援サービスを提供する。早期退職に伴って発生する費用は、24年3月期7~9月期決算に計上する。同社は「グローバルな成長や新規事業の確立・成長の実現に向けた人材ポートフォリオの見直しを加速させるため、早期退職を行うことにした」としている。
サンバイオ、米子会社で22人整理解雇…SB623日本発売に資源集中
サンバイオは7月10日、米国子会社サンバイオ・インクで22人を整理解雇すると発表した。サンバイオ・インクの研究・開発、製造部門と関連する間接部門の機能の大半を日本に移し、再生細胞薬「SB623」の日本での承認取得・発売に経営資源を集中する。解雇は11月末に完了する予定。2024年1月期決算では、退職一時金で3億円の費用を見込むが、人件費の削減によって差し引き1億8000万円の費用減少となる見込み。
MeijiSeikaファルマ、岐阜工場が「抗菌薬の供給確保計画」認定
MeijiSeikaファルマは7月10日、岐阜工場(岐阜県北方町)で進めている抗菌性物質製剤の原薬等製造設備導入、備蓄体制整備の取り組みが、厚生労働省から「抗菌性物質製剤の安定供給にかかる計画(供給確保計画)」の認定を受けたと発表した。同社はペニシリン系抗菌薬の原材料(母核)である6-アミノペニシラン酸の国内生産に向けた体制構築を進めており、2025年度中の生産設備稼働を目指している。並行して大塚化学、富士フイルム富山化学との協業で6-アミノペニシラン酸以降の工程についても国内生産体制を整え、30年までにペニシリン系抗菌薬2剤を安定供給できる体制を整備する。
ラクオリア、tegoprazanがインドネシアで発売
ラクオリア創薬は7月10日、自社創製の胃食道逆流症治療薬tegoprazanについて、サブライセンス先であるインドネシアのPT Kalbe Pharmaが同国で販売を始めたと発表した。同薬はカリウムイオン競合型アシッドブロッカー(P-CAB)と呼ばれる胃酸分泌抑制剤。ラクオリアは日本を除く全世界でのサブライセンス権付きの権利を韓国のHKイノエンに導出している。