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製薬業界 きょうのニュースまとめ読み(2022年11月9日)

更新日

 

新薬16成分20品目、16日に薬価収載

中央社会保険医療協議会(中医協)総会は11月9日、ブリストル・マイヤーズスクイブの乾癬治療薬「ソーティクツ錠」やアストラゼネカの気管支喘息治療薬「テゼスパイア皮下注」など新薬16成分20品目の薬価収載を了承した。収載は16日付。ソーティクツはピーク時に225億円、テゼスパイアは145億円の販売を見込む。9月に承認を取得し、大型化が見込まれている日本イーライリリーの糖尿病治療薬「マンジャロ皮下注」は収載が見送られた。くわしくはトピックスで。

 

杏林製薬、サスメドと耳鼻科領域で治療用アプリ開発

キョーリン製薬ホールディングス(HD)は11月9日、子会社・杏林製薬がサスメドと耳鼻科領域で治療用アプリを共同開発すると発表した。杏林は契約一時金として1億円を支払うとともに、開発マイルストンや販売ロイヤリティを支払う。耳鼻科領域を重点領域の1つに位置付ける杏林は、アプリを製品ラインアップに加えることでプレゼンスを向上させたい考え。サスメドは今年2月、睡眠障害治療用アプリを承認申請している。

 

JCRファーマ、原薬工場が完成

JCRファーマは11月9日、神戸市西区の神戸サイエンスパークで建設を進めていた原薬工場「神戸サイエンスパークセンター」が完成したと発表した。同工場は、新型コロナウイルスワクチンの生産体制整備に関する国の補助金の公募要件を満たすために建設したもので、少なくとも2030年3月末まではワクチンを製造できる体制を確保する。ワクチンの生産量が工場の生産能力を下回る場合は、ライソゾーム病治療薬など自社品の研究・開発・製造に充てる。同工場は2000リットルシングルユース培養器を4基設置する予定で、自社開発品の治験薬製造に対応する。稼働開始は23年4~6月を予定している。

 

田辺三菱、ラジカヴァ経口剤がカナダで承認

田辺三菱製薬は11月9日、筋萎縮性側索硬化症(ALS)治療薬「ラジカヴァ」(一般名・エダラボン)の経口懸濁剤がカナダで承認されたと発表した。1日1回5ミリリットルを経口または胃ろうから投与する。今年5月に承認された米国では、9月末時点で約2000人の患者に使用されているという。

 

決算

旭化成(2022年4~9月期、11月9日発表)

医薬・医療事業の売上高は989億円(前年同期比15.9%増)、営業利益146億円(7.3%増)。骨粗鬆症治療薬「テリボン」(207億円、11.5%増)や、米子会社ベロキシスの免疫抑制剤「Envarsus XR」(88億円、31.0%増)などが売り上げを伸ばした。同事業の23年3月期の業績予想は、売上高2060億円、営業利益256億円。売上高予想を120億円上方修正した一方、6月に買収した米CDMOバイオノバの連結の影響で営業利益予想は27億円引き下げた。

 

キョーリン製薬HD(2022年4~9月期、11月9日発表)

売上高490億9300万円(前年同期比0.0%減)、営業利益7億7700万円(前年同期は6800万円の赤字)。過活動膀胱治療薬「ベオーバ」などの新薬群は伸びたが、薬価改定の影響で長期収載品が売り上げを落とした。23年3月期の業績予想は、売上高1120億円、営業利益55億円の従来予想を据え置いた。

 

扶桑薬品工業(2022年4~9月期、11月9日発表)

売上高253億7100万円(前年同期比1.6%増)、営業利益12億8500万円(2.5%増)。後発医薬品の販売が伸びた。23年3月期の業績予想は、売上高500億円を据え置く一方、営業利益は19億円(従来予想比3億円増)に上方修正。売上原価率が当初予想を下回る見込み。

 

日本化薬(2022年4~9月期、11月8日発表)

医薬事業の売上高253億円(前年同期比0.8%減)、営業利益45億円(9.6%増)。国内の医療用医薬品は抗がん剤を中心とする後発医薬品が伸び、0.3%の増収だった。23年3月期は売上高523億円、営業利益85億円を見込む。

 

AnswersNews編集部が製薬企業をレポート

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