武田のデング熱ワクチン、インドネシアで承認
武田薬品工業は8月23日、4価弱毒生デング熱ワクチン「QDENGA」がインドネシアで承認されたと発表した。武田にとっては日本以外で販売する初のワクチン。対象は6~45歳で、デングウイルスへの感染歴を問わず接種でき、感染歴を調べる接種前の検査も必要ない。インドネシアには東南アジアでデング熱に感染した人の約半数が集中しており、今年上半期だけで6万3000人以上が感染し、600人近くが死亡したと報告されている。武田は同ワクチンを欧州でも申請しており、欧州医薬品庁(EMA)の「EU-M4all制度」を通じて欧州域外の流行国での承認に向けた審査も行われている。
第一三共 キザルチニブを欧州で申請、AML1次治療
第一三共は8月23日、FLT3阻害薬キザルチニブ(国内製品名・ヴァンフリタ)について、欧州で「FLT3-ITD変異を有する急性骨髄性白血病(AML)の1次治療」を対象に申請を行い、EMAに受理されたと発表した。同薬は日本で2019年に発売。欧州では18年にFLT3-ITD変異を有する再発・難治性AMLの適応で申請したものの、19年10月に当局から承認に否定的な見解を受領していた。日本では同年から販売されている。