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製薬業界 きょうのニュースまとめ読み(2022年8月3日)

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住友・リリー「トルリシティ」販売提携、年内で終了

住友ファーマと日本イーライリリーは8月3日、GLP-1受容体作動薬「トルリシティ」(一般名・デュラグルチド)の販売提携を、契約が満了する今年12月31日で終了すると発表した。来年1月以降は、製造販売承認を持つリリーが販売・流通・情報提供活動を行う。両社は2015年に同薬の国内販売で提携。住友ファーマが販売と流通を担当し、情報提供活動は両社共同で行ってきた。住友ファーマの決算によると、22年3月期の同薬の売上高は薬価ベースで336億円。23年3月期は310億円を見込んでいる。

 

JCRファーマの「イズカーゴ」ブラジルで承認されず

JCRファーマは8月3日、ブラジルで申請していたムコ多糖症II型治療薬「JR-141」(パビナフスプ アルファ、日本製品名・イズカーゴ)について、同国の規制当局が非承認としたと発表した。バイオマーカーである脳脊髄液中のヘパラン硫酸の減少を主要評価項目として有効性を検証した臨床試験の結果をもとに申請したが、ブラジルの当局は「バイオマーカーの減少と臨床的改善の相関について科学的・臨床的な妥当性が十分証明されていない」と指摘しているという。安全性に関する懸念は示されていない。JCRは現在、酵素補充療法を比較対照とするグローバル臨床第3相(P3)試験を行っており、同試験の結果を踏まえてあらためてブラジルで申請する方針。

 

レナサイエンス、慢性骨髄性白血病治療薬のP3試験開始

レナサイエンスは8月3日、慢性骨髄性白血病(CML)治療薬として開発しているPAI-1阻害薬「RS5614」のP3試験を開始したと発表した。試験は、チロシンキナーゼ阻害薬(TKI)による治療歴が3年以上の慢性期CML患者60人を対象に実施。RS5614とTKIの併用療法をTKI単剤療法と比較し、深い分子遺伝学的奏効(DMR)の維持率を有意に上昇させるか検証する。

 

シオノギファーマ、新日本科学と業務提携

シオノギファーマと新日本科学は8月2日、業務提携したと発表した。シオノギファーマのCDMO事業と新日本科学のCRO事業を相互補完するのが目的で、互いの顧客のニーズに対応する。両社はまた、経鼻投与製剤の製造開発の推進に向けた業務提携も結んだ。新日本科学の経鼻投与製剤に関する製造開発を効率的に進めるとともに、開発を希望する顧客に製剤研究から治験薬製造までのサービスをシームレスに展開する。

 

クラシエ薬品 中国に漢方エキス粉末の新工場

クラシエ薬品は8月2日、中国の山東省威海市に新工場を建設すると発表した。新工場では漢方薬の原薬であるエキス粉末を製造し、生産能力は年間最大400トン。漢方薬は医療用、一般用ともに需要が拡大するとみて、供給体制を強化する。2023年秋の稼働開始を目指す。

 

ツムラ、4~9月期業績予想を上方修正

ツムラは8月3日、2022年4~9月期の連結業績予想を上方修正したと発表した。修正後の予想は、売上高689億円(従来予想比19億円増)、営業利益107億円(9億円増)。円安によって営業外収益の為替差益を約28億円計上する見込みとなった。為替相場の先行きが不透明だとして、通期予想は据え置いた。

 

AnswersNews編集部が製薬企業をレポート

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