ステラファーマ「ステボロニン」を20日に発売
ステラファーマは5月19日、ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)用ホウ素薬剤「ステボロニン」(一般名・ボロファラン〈10B〉)を20日に発売すると発表した。適応は「切除不能な局所進行または局所再発の頭頸部がん」で、住友重機械工業の中性子照射装置「BNCT治療システム NeuCure」とあわせて使用する。薬価は1袋300mL44万4215円で、ピーク時に29億円の売上高を見込む。
ボナック、福岡県と新型コロナ対象に核酸医薬を共同研究
ボナックは5月18日、福岡県と新型コロナウイルス感染症治療薬の共同研究を開始したと発表した。ボナック独自の核酸医薬品のプラットフォーム技術を活用し、新型コロナウイルスのRNAを直接分解する治療薬を開発。ボナックが治療薬の設計と製造を行い、県の保健環境研究所が抗ウイルス作用を評価する。両者は安全性評価を経て、臨床試験開始を目指す。
ニプロ「アビガン」の製剤工程で受託製造、9月から
ニプロは5月19日、富士フイルム富山化学が新型コロナウイルス感染症を対象に開発している抗インフルエンザウイルス薬「アビガン」(ファビピラビル)について、医薬品製造子会社のニプロファーマが製剤工程の製造を受託すると発表した。今年9月からの生産を予定している。
決算
生化学工業(2020年3月期、5月19日発表)
売上高286億4200万円(前期比0.9%増)、営業利益19億6000万円(100.6%増)。国内で薬価引き下げの影響を受けたが、海外医薬品の販売増でカバー。研究開発費が前年から減少し、大幅な増益となった。新型コロナウイルス感染症の影響を算定できないとして、21年3月期の業績予想の開示は見送った。
日本化薬(2020年3月期、5月19日発表)
医薬事業は売上高477億7400万円(前期比3.3%増)、セグメント利益41億3500万円(1.8%増)だった。昨年10月の消費増税に伴う薬価改定の影響を受けたものの、抗がん剤トラスツズマブや関節リウマチ治療薬インフリキシマブのバイオシミラーなどが伸びた。