小野薬品、米アイオニスから真性多血症治療薬を導入/ゼップバウンドなど新薬11成分、19日薬価収載 など|製薬業界きょうのニュースまとめ読み(2025年3月12日)
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AnswersNews編集部

小野薬品、真性多血症治療薬を導入…米アイオニスから全世界の開発・商業化権
小野薬品工業は3月12日、米アイオニス・ファーマシューティカルズと、同社が真性多血症治療薬として開発中のsapablursenに関するライセンス契約を結んだと発表した。小野薬品は同薬を全世界で独占的に開発・商業化する権利を取得。一時金2.8億ドル(約415億円)と、開発・申請・承認・販売のマイルストンとして最大6.6億ドルを支払うほか、売上高に応じた2桁台の料率のロイヤリティを支払う。sapablursenはアイオニスが創製したTMPRSS6を標的とした核酸医薬。現在、アイオニスが成人の真性多血症を対象とした臨床第2相(P2)試験を進めており、同試験の完了後、小野薬品が開発を引き継ぐ。
「ゼップバウンド」など新薬11成分19品目、19日収載
中央社会保険医療協議会(中医協)総会は3月12日、日本イーライリリーの肥満症治療薬「ゼップバウンド皮下注」(一般名・チルゼパチド)や第一三共の抗がん剤「ダトロウェイ点滴静注用」(ダトポタマブ デルクステカン)、BeiGene Japanの同「ブルキンザカプセル」(ザヌブルチニブ)など新薬11成分19品目の薬価収載を了承した。収載は19日。ゼップバウンドはピーク時に319億円の販売を見込む。
詳しくは:ゼップバウンドやダトロウェイなど11新薬、19日薬価収載…BeiGeneのブルキンザも
日本新薬、6.8%賃上げ…組合要求に満額回答
日本新薬は3月12日、同日の労使交渉でベースアップを1万5000円とする労働組合の要求に満額回答したと発表した。定期昇給分を含め1人あたり6.8%、平均2万5300円以上の賃上げとなる。この春に入社する新入社員の初任給も1万5000円引き上げ、博士卒31万9000円、修士・6年制卒29万9000円、大卒27万9000円とする。
「リットフーロ」費用対効果評価で薬価3.8%引き下げへ
中医協総会は3月12日、ファイザーの円形脱毛症治療薬「リットフーロカプセル」(リトレシチニブトシル酸塩)について、費用対効果評価の結果に基づいて薬価を3.8%引き下げることを了承した。新薬価は5584.30円。6月1日付で適用される。
MeijiSeikaファルマ「レズロック」PTP包装製品を発売
MeijiSeikaファルマは3月12日、慢性移植片対宿主病治療薬「レズロック錠」(ベルモスジルメシル酸塩)のPTP包装製品を発売すると発表した。迅速な提供を優先してまずバラ包装で承認を取得したが、PTP包装化によって利便性を高める。PTP包装化にあたっては、変更内容やそれに対する評価方法などについてメーカーとPMDA(医薬品医療機器総合機構)があらかじめ合意しておき、合意した評価方法で予定された結果が得られた場合は速やかに変更を行う「承認後変更管理実施計画書(PACMP制度)」を活用した。