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参天 ぶどう膜炎に伴う黄斑浮腫の治療薬、中国の販売権取得 など|製薬業界きょうのニュースまとめ読み(2024年11月7日)

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AnswersNews編集部

 

参天 ぶどう膜炎に伴う黄斑浮腫の治療薬、中国の販売権取得

参天製薬は11月7日、中国のバイオテック企業アークテック・ビジョンと、ぶどう膜炎に伴う黄斑浮腫に対する脈絡膜上腔注入療法「ARVN001」の販売提携契約を結んだと発表した。対象地域は、台湾、香港、マカオを除く中国。参天は契約一時金、マイルストンとして最大8500万ドル(約131億円)を支払う。ARVN001は脈絡膜上腔に投与するコルチコステロイドのトリアムシノロンアセトニド懸濁液。アークテックは米クリアサイド・バイオメディカルからアジア太平洋地域のライセンスを取得し、開発を進めている。中国で行われた臨床第3相(P3)試験では良好な結果を得た。米国ではすでに「XIPERE」の製品名で承認されており、アークテックはほかの網膜疾患についても研究を進めている。

 

GHIT Fund、顧みられない熱帯病の検査キット開発などに5.7億円投資

グローバルヘルス技術振興基金(GHIT Fund)は11月7日、顧みられない熱帯病に対する検査キット開発など4件に計約5.7億円の投資を決定したと発表した。投資先は▽Drugs & Diagnostics for Tropical Diseases、医学生物学研究所、米カーター・センター、米Big Eye Diagnosticsによるトラコーマ迅速診断検査キット開発(投資額約2.8億円)▽長崎大、東京大、塩野義製薬、Medicines for Malaria Venture (MMV)による抗マラリア薬開発(約1.5億円)▽長崎大、米テュレーン大、スペインの研究機関Barcelona Institute for Global Health(ISGlobal)によるシャーガス病に対する迅速診断キット開発(約7000万円)▽東京大、MMV、英オックスフォード大、同ダンディー大によるマラリアの治療薬開発(約7000万円)――。

 

決算

参天製薬(24年4~9月期、11月7日発表)

▽売上収益1464億400万円(前年同期比0.4%増)▽営業利益238億7300万円(4.9%減)▽税引前利益238億3900万円(1.0%減)▽中間利益187億7200万円(2.6%減)――。眼科用VEGF阻害薬「アイリーア」は売上収益392億円(6.5%増)と好調で、その他の主力品も伸びたが、ドライアイ治療薬「ジクアスLX点眼液」の自主回収が響いて売上収益はほぼ前年並み。地域・製品構成の変化などにより原価率が上昇し、利益を押し下げた。25年3月期の業績予想は、従来予想(売上収益3020億円、営業利益445億円)を据え置いた。

 

ツムラ(24年4~9月期、11月7日発表)

▽売上高890億7100万円(前年同期比18.3%増)▽営業利益210億7500万円(106.4%増)▽経常利益234億200万円(84.6%増)▽純利益175億200万円(94.4%増)――。医療用漢方製剤129処方のうち66処方が4月の薬価改定で不採算品再算定の適用を受け、薬価が上昇したことで大幅な増収増益となった。25年3月期の業績予想は、従来予想(売上高1850億円、営業利益395億円)から変更はない。

 

帝人(24年4~9月期、11月7日発表)

ヘルスケア事業は売上収益693億円(前年同期比2.0%減)、事業利益54億円(40.5%減)。骨粗鬆症治療薬「オスタバロ」が伸びたものの、薬価改定の影響で減収減益となった。25年3月期の業績予想は、売上収益1400億円、事業利益70億円。売上収益は据え置いた一方、CPAPレンタル台数が上振れするとして事業利益は10億円上方修正した。

 

杏林製薬(24年4~9月期、11月7日発表)

▽売上高551億3900万円(前年同期比0.4%増)▽営業利益15億4900万円(16.0%増)▽経常利益20億5000万円(29.9%増)▽純利益12億5500万円(33.6%減)――。過活動膀胱治療薬「ベオーバ」(104億円、26.4%増)、ニューキノロン系抗菌薬「ラスビック」(30億円、19.8%増)などが好調だった一方、前年同期に投資有価証券売却益を計上した反動で純利益は大きく減少した。25年3月期の業績予想は、従来予想(売上高1234億円、営業利益65億円)を据え置いた。

 

アルフレッサHD(24年4~9月期、11月7日発表)

▽売上高1兆4563億5500万円(前年同期比2.0%増)▽営業利益149億9500万円(6.3%減)▽経常利益162億7900万円(5.8%減)▽純利益140億6500万円(18.7%増)――。医療用医薬品等卸売事業は売上高1兆2965億8800万円(2.3%増)、営業利益126億5800万円(8.2%減)。特許品や新薬創出加算品などの販売が伸びたが、人件費や物流費がかさんで減益となった。25年3月期は売上高2兆9650億円、営業利益373億円を見込む。

 

AnswersNews編集部が製薬企業をレポート

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