帝人ファーマ、CureAppの高血圧症治療用アプリを共同販促／三和化学と日産化学、核酸医薬創製へ提携 など｜製薬業界きょうのニュースまとめ（2024年4月23日）

帝人ファーマ、CureAppの高血圧症治療用アプリを共同販促

帝人ファーマとCureApp（東京都中央区）は4月23日、CureAppの高血圧症治療用アプリの共同マーケティング活動・販売委託契約を結んだと発表した。帝人ファーマが全国の医療機関にアプリの情報提供を行い、採用施設や処方件数の拡大を図る。CureAppは、睡眠時無呼吸症候群や糖尿病など生活習慣病に関連した医薬品・医療機器を展開する帝人ファーマと組むことで、アプリの普及を目指す。帝人ファーマは自社製品とのシナジーを期待している。

三和化学と日産化学、核酸医薬品創製で提携

三和化学研究所と日産化学は4月23日、核酸医薬品の継続的な創出に向けた戦略的提携契約を結んだと発表した。日産化学のプラットフォームを使って設計された核酸化合物を三和化学が評価し、新規核酸医薬候補化合物の創出を目指す。両社は2019年からアンチセンス核酸創薬共同研究を行っており、希少疾患で効果が期待できる候補化合物の選定に成功。提携を拡大し、戦略的に複数の新規核酸医薬品の創製に取り組むことにした。

ノバルティス、サンドの抗ハンセン病薬「ランプレン」を承継

ノバルティスファーマは4月23日、サンドが製造販売する抗ハンセン病薬「ランプレンカプセル」（一般名・クロファジミン）を承継すると発表した。承継日は5月31日。同日以降はノバルティスが情報提供・収集を行う。ノバルティスによる販売は、サンドの製品の在庫がなくなった後、8月から行う予定。

キエジ・ファーマ、塩野義からメトレレプチンを承継

キエジ・ファーマ・ジャパンは4月23日、塩野義製薬から脂肪萎縮症治療薬「メトレレプチン皮下注『シオノギ』」（メトレレプチン）を承継すると発表した。同薬の日本での事業の権利が、契約期間満了に伴って今年7月に開発元の米Amrytに返還されるため。Amrytはキエジ・ファーマの親会社である伊キエジのグループ会社。承継は7月24日付で、同日以降はキエジ・ファーマが販売と情報提供活動を行う。承継に伴って販売名を「メトレレプチン皮下注用『キエジ』」に変更する。

ファイザー、PARP阻害薬「ターゼナ」発売

ファイザーは4月23日、抗がん剤「ターゼナカプセル」（タラゾパリブトシル酸塩）を発売したと発表した。適応は「がん化学療法歴のあるBRCA遺伝子変異陽性かつHER2陰性の手術不能または再発乳がん」（単剤療法）と「BRCA遺伝子変異陽性の遠隔転移を有する去勢抵抗性前立腺がん」（エンザルタミドとの併用）。同薬は2つの作用機序でPARP1とPARP2を阻害し、腫瘍細胞死を誘導する。薬価は0.1mg1カプセル3920.70円、0.25mg1カプセル9576.00円、1mg1カプセル2万1547.10円。ピーク時に30億円の販売を見込む。

ラクオリア、tegoprazan導出先が中東・北アフリカの権利をサブライセンス

ラクオリア創薬は4月23日、自社創製の胃酸分泌抑制薬tegoprazanについて、導出先の韓国HKイノエンがタブーク・ファーマシューティカル・マニュファクチャリング・カンパニー（サウジアラビア）と中東・北アフリカ地域に関するサブライセンス契約を結んだと発表した。タブークは同地域でtegoprazanを販売する権利を取得。ラクオリアはHKイノエンから一時金を受領するとともに、提携先からの収益の一部を受け取る権利を保有する。