旭化成、CAR-T開発へ国立がん研究センターと共同研究
国立がん研究センターと旭化成は9月20日、CAR-T細胞療法の開発に関する共同研究契約を結んだと発表した。同センターは主に3つのCAR-T細胞療法のパイプラインを持っており、一部は治験の準備を進めている。共同研究では、同センターのベクター、細胞製造、免疫解析の技術を旭化成に移管し、シーズの共同研究開発と製造販売承認に必要な製造、供給、品質管理法を確立。市販後のCDMOでの製造につなげる。
ペプチドリーム、ジェネンテックとRI-PDCのライセンス契約
ペプチドリームは9月20日、米ジェネンテックとペプチド放射性核種複合体(RI-PDC)の共同研究開発・ライセンス契約を締結したと発表した。ペプチドリームは、ジェネンテックが選定する創薬ターゲットに対するペプチド候補化合物の同定・最適化を実施。これをもとに創製したRI-PDCについて前臨床試験の化合物評価の前半までを担当する。その後はジェネンテックが開発および商業化するが、日本の権利はペプチドリームが持つ。ペプチドリームは契約一時金4000万ドル(約59億円)を受け取るほか、開発・承認・販売のマイルストンとロイヤリティを受領する権利を得る。
カルナバイオ、新薬候補の導出先が解散
カルナバイオサイエンスは9月20日、自社創製のSTINGアンタゴニストを導出している米フレッシュ・トラックス・セラピューティクス(旧ブリッケル・バイオテック)が清算・解散を決めたと発表した。カルナバイオは2022年2月にブリッケルとライセンス契約を結んでおり、今後、契約についてフレッシュ・トラックスと協議するとしている。
参天、24年3月期業績予想を上方修正
参天製薬は9月20日、2024年3月期の業績予想を修正すると発表した。修正後の予想(フルベース)は、売上収益2850億円(従来予想比120億円増)、営業利益350億円(30億円増)、税引前利益329億円(31億円増)、当期利益250億円(26億円増)。海外を中心とした売り上げ伸長やコスト最適化により業績が想定を上回って推移しているほか、米国事業の合理化が計画より早く完了するめどが立ったことを反映した。
大塚、白血病治療薬「INAQOVI」が欧州で承認
大塚製薬は9月19日、DNAメチル化阻害配合剤「INAQOVI」が欧州で承認されたと発表した。適応は、標準的な導入化学療法が適さない成人の急性骨髄性白血病。同薬は、DNAメチル化阻害剤「ダコジェン」(一般名・デジタビン)の有効成分に、分解を抑制する新規代謝酵素阻害剤cedazuridineを加えた世界初の経口DNAメチル化阻害配合剤。米国とカナダでは2020年に承認を取得し、大鵬薬品工業の米国子会社が販売している。