
厚生労働省は6月15日、後発医薬品の薬価追補収載を官報告示した。初めて後発品が収載されるのは、高血圧症治療薬「アジルバ錠」やアレルギー性鼻炎治療薬「アラミスト点鼻液」、緑内障・高眼圧症治療薬「タプロス点眼液」など11成分。収載は16日付。
武田テバ、アジルバとアラミストにAG投入
今回、初めて後発品が収載されるのは、
▽高血圧症治療薬「アジルバ錠」(一般名・アジルサルタン)=武田薬品工業
▽高血圧症/慢性心不全治療薬「セララ錠」(エプレレノン)=ヴィアトリス製薬
▽高脂血症治療薬「アトーゼット配合錠」(エゼチミブ/アトルバスタチンカルシウム水和物)=オルガノン
▽アレルギー性鼻炎治療薬「アラミスト点鼻液」(フルチカゾンフランカルボン酸エステル)=グラクソ・スミスクライン
▽抗がん剤「タルセバ錠」(エルロチニブ塩酸塩)=中外製薬
▽更年期障害・卵巣欠落症状・骨粗鬆症治療薬「ジュリナ錠」(エストラジオール)=バイエル薬品
▽肺動脈性肺高血圧症治療薬「レバチオ錠」(シルデナフィルクエン酸塩)=ヴィアトリス製薬
▽ウィルソン病治療薬「ノベルジン錠」(酢酸亜鉛水和物)=ノーベルファーマ
▽緑内障・高眼圧症治療薬「タプロス点眼液」(タフルプロスト)=参天製薬
▽同「タプコム配合点眼液」(タフルプロスト/チモロールマレイン酸塩)=参天製薬
▽ドライアイ治療薬「ムコスタ点眼液」(レバミピド)=大塚製薬
――の11成分。アジルバとアラミストには武田テバファーマのオーソライズド・ジェネリック(AG)も含まれる。
参入企業が最も多いのはアジルバで、12社39品目が収載される。同薬の2023年3月期の売上高は729億円。キョーリンリメディオ、沢井製薬、第一三共エスファ、ダイト、日新製薬、日本ケミファ、MeijiSeikaファルマの7社は先発品にはないOD錠を投入する。アラミストには武田テバのAGを含め、5社10品目が収載される。
アジルバとアラミストを除く9成分はいずれも1社単独参入。セララにはキョーリンリメディオ、アトーゼットとレバチオには日本ジェネリック、タルセバには日本化薬、ジュリナには富士製薬工業、ノベルジンには沢井製薬、タプロスとタプコムには東亜薬品、ムコスタには参天製薬の製品が収載される。
AnswersNews編集部が製薬企業をレポート
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