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製薬業界 きょうのニュースまとめ読み(2023年5月8日)

更新日

 

エーザイ、自社創製ADC「BB-1701」の導出先と共同開発契約

エーザイは5月8日、自社創製の抗がん剤エリブリンをペイロードとする抗HER2抗体薬物複合体(ADC)「BB-1701」について、中国のBliss Biopharmaceuticalと共同開発契約を結んだと発表した。エーザイは2018年に同薬を含む複数のADCのグローバル開発権をBlissBioに供与したが、同社が米国と中国で行っている臨床第1/2相(P1/2)試験の状況を踏まえ、共同開発を行うことにした。契約に基づきエーザイは、一時金と開発マイルストンをBlissBioに支払うとともに、乳がんを対象としたP2試験を実施。中国、香港、マカオ、台湾を除くグローバルでの開発・商業化に関するオプション権を取得する。オプション権を行使した場合、追加一時金や開発・薬事・販売マイルストンなどを支払うことになっており、すべてのマイルストンを達成した場合は最大で総額約20億ドル(約2700億円)を支払う予定。

 

大塚化学と横河電機の合弁会社シンクレスト、中分子医薬CRDMOサービス開始

大塚化学と横河電機が今年3月に設立した合弁会社シンクレスト(神奈川県藤沢市)は5月8日、中分子医薬品CRDMO(医薬品受託研究開発製造)のサービスを開始すると発表した。サービスの提供対象は日本、欧州、北米、南米の医薬品会社と研究機関。大塚化学と横河電機が共同開発したインライン計測統合型連続フロー合成法を活用し、ペプチドや核酸を含む中分子医薬の原料から中間体、中分子原薬まで一貫した受託研究開発製造サービスを提供する。製造はシンクレストの鳴門工場(徳島県鳴門市の大塚化学鳴門工場内)で行う。

 

日本ケミファ、23年3月期業績予想を下方修正

日本ケミファは5月8日、2023年3月期の業績予想を下方修正したと発表した。修正後の予想は、売上高315億5900万円(従来予想比9億4000万円減)、営業利益2億4100万円の赤字(従来予想は3億の黒字)。後発医薬品の供給不足解消に向けた増産対応で見込んでいた製造数量を確保できなかった上、昨年末に一部の後発品の出荷を一時停止したことが響く。

 

富士製薬工業、タイで経口避妊薬を発売

富士製薬工業は5月8日、タイで経口避妊薬「Nextstellis」を発売したと発表した。天然型エストロゲンのエステトロールとドロスピレノンの配合剤。2016年にミスラ・ファーマシューティカルズ(ベルギー)から導入した。日本では月経困難症と子宮内膜症性疼痛の適応でP3試験を行っている。

 

ミルテルとあすか製薬メディカル、がんスクリーニング検査の開発で提携

ミルテル(広島県広島市)とあすか製薬メディカルは5月8日、次世代型がんスクリーニング検査の開発で業務提携したと発表した。ミルテルは血中マイクロRNAを活用したがんリスク検査を提供しており、あすかメディカルとともによりユーザビリティの高い検査を開発する。

 

決算

キッセイ薬品工業(2023年3月期、5月8日発表)

売上高674億9300万円(前期比3.2%増)、営業利益11億2900万円の赤字(前期は14億200万円の赤字)。長期収載品が軒並み減収となったものの、過活動膀胱治療薬「ベオーバ」が44.9%増の117億9500万円を売り上げ、医療用医薬品全体は3.9%の増収。販管費の増加を増収で吸収できず、営業赤字となった。24年3月期は、売上高745億円(10.4%増)、営業利益42億円を見込む。

 

AnswersNews編集部が製薬企業をレポート

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