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製薬業界 きょうのニュースまとめ読み(2023年4月27日)

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中外、早期退職に374人が応募

中外製薬は4月27日、今月3~21日に早期退職者の募集を行い、374人が応募したと発表した。対象は2023年12月時点で満40歳以上の正社員とシニア社員(定年退職後に再雇用された社員)。退職日は6月30日。応募した人には、退職加算金の支給などの優遇措置を講じる。必要な費用として23年4~6月期決算に約104億円を計上する予定。中外は「組織ケイパビリティと人材の高度化が求められていると同時に、第二の人生や次のキャリアを求める傾向が強まっている。経営課題の推進とセカンドキャリアを考える従業員への支援の両面を目的として実施した」としている。

 

東工大教員、協和キリン社員として創薬技術研究…「クロスアポイントメント制度」活用

協和キリンは4月27日、東京工業大生命理工学院と、創薬技術に関する共同研究と組織的連携に向けた契約を結んだと発表した。連携では「クロスアポイントメント制度」(研究者が大学、公的研究機関、企業の中で複数の機関に雇用され、それぞれで研究・開発、教育に従事する制度)に基づき、東工大の教員が協和キリンの社員となり、同社の東京リサーチパーク(東京都町田市)で研究を行う。同パークは東工大のすずかけ台キャンパス(横浜市)に近く、地の利を生かしたエコシステムの構築を目指す。連携の基本方針や、具体的な研究テーマの決定は両者のメンバーで構成される運営委員会で進める方針で、研究期間は26年3月末までを予定する。

 

中外「バビースモ」網膜静脈閉塞症に伴う黄斑浮腫に適応拡大申請

中外製薬は4月27日、抗VEGF/Ang-2二重特異性抗体「バビースモ硝子体内注射液」(一般名・ファリシマブ)について、網膜静脈閉塞症(RVO)に伴う黄斑浮腫への適応拡大を申請したと発表した。申請は、日本を含むグローバルで行った国際共同臨床第3相(P3)試験の結果に基づく。バビースモは、加齢黄斑変性と糖尿病黄斑浮腫の治療薬として国内で昨年3月に承認された。

 

マルホ、米社から尋常性疣贅治療薬の国内販売権を取得

マルホは4月27日、米ニールセン・バイオサイエンシズが尋常性疣贅(ゆうぜい)を対象に日米で開発を準備しているカンジダアルビカンス抽出物について、日本での独占販売権を取得するライセンス契約を結んだと発表した。契約に基づき、マルホは契約一時金と国内での開発・薬事の進捗や売上高に応じたマイルストンを支払う。尋常性疣贅は皮膚にHPVが感染することによって起こる良性腫瘍で、皮膚症状が拡散すると難治化することもある。

 

参天 通期予想を上方修正

参天製薬は4月27日、2023年3月期の業績予想を上方修正したと発表した。修正後の予想は、売上収益2790億円(従来予想比70億円増)で、営業利益31億円の赤字(従来は65億円の赤字)。国内で抗アレルギー点眼薬「アレジオン点眼液」など主力品の販売が上振れするほか、全社的なコスト最適化の効果が出る。税引前利益と最終利益についても赤字幅が縮小する見込み。

 

アステラス、代表取締役副社長に人事・コンプライアンス担当の杉田氏

アステラス製薬は4月27日、代表取締役副社長に杉田勝好専務担当役員人事・コンプライアンス担当(55)が昇格する人事を発表した。6月22日に開く株主総会と取締役会を経て正式決定する。杉田氏は、アストラゼネカや日本マイクロソフトで人事部門のトップを歴任したあと、2021年からアステラスの人事部門長を務め、昨年10月から現職。副社長就任後も、人事・コンプライアンス担当を務める。

 

決算

アステラス製薬(2023年3月期、4月27日発表)

売上収益1兆5186億1900万円(前期比17.2%増)、営業利益1330億2900万円(14.6%減)。前立腺がん治療薬「イクスタンジ」が前期比23.7%増の6611億円、尿路上皮がん治療薬「パドセブ」が104.4%増の444億円を売り上げ、増収となった一方、腎性貧血治療薬エベレンゾの将来計画見直しや遺伝子治療薬の開発中止などによる減損損失(計846億円)を計上したことなどにより利益は減少した。24年3月期は、売上収益1兆5200億円(0.1%増)、営業利益2880億円(116.5%増)を予想。欧米で申請中のフェゾリネタントについては400~500億円の売り上げを織り込んでいる。

 

第一三共(2023年3月期、4月27日発表)

売上収益1兆2784億7800万円(前期比22.4%増)、営業利益1205億8000万円(65.1%増)。主力の抗がん剤「エンハーツ」(2075億円、217.5%増)や抗凝固薬エドキサバン(2440億円、18.6%増)が伸び、大幅な増収増益となった。一方、国内は21年9月のネキシウムの共同販促が終了した影響で6.4%減の4579億円。24年3月期は、売上収益1兆4500億円(13.4%増)、営業利益1350億円(12.0%増)と3期連続の増収増益を見込む。

 

AnswersNews編集部が製薬企業をレポート

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