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製薬業界 きょうのニュースまとめ読み(2023年3月14日)

更新日

 

エーザイ「レケンビ」米退役軍人保健局が保険適用

エーザイは3月14日、早期アルツハイマー病(AD)治療薬の抗アミロイドβプロトフィブリル抗体「レケンビ」(一般名・レカネマブ)について、米退役軍人保健局(VHA)が保険適用を開始したと発表した。VHAが定める対象基準を満たした退役軍人に対し、レケンビの処方が可能になる。VHAは米国最大の統合医療システムで、毎年900万人の退役軍人に医療を提供している。レケンビは今年1月に米国で迅速承認を取得。米国では現在、フル承認に向けた申請を行っている。

 

武田のデング熱ワクチン、ブラジルでも承認

武田薬品工業は3月14日、デング熱ワクチン「QDENGA」(開発コード・TAK-003)がブラジルで承認されたと発表した。4種すべてのデングウイルス血清型に対応しており、接種対象は4~60歳。感染歴にかかわらず接種でき、感染歴を調べる接種前の検査も必要ない。ブラジルでは、2022年のデング熱症例数が前年比62.5%増の140万例に達し、1000人以上が死亡したという。QDENGAは昨年8月にインドネシアで、同12月に欧州で承認を取得。米国でも申請中で、ラテンアメリカやアジアのほかのデング熱流行国でも申請を進めている。

 

ファイザーとMedii、今月から心不全診療サポートサービスを展開

ファイザーとMedii(東京都新宿区)は3月14日、医師の心不全診療をサポートするサービスを今月から提供すると発表した。Mediiの医師専用オンライン専門医相談サービス「E-コンサル」を活用し、心不全症例の原因精査を促進する取り組みを実施する。まずは近畿エリアで開始し、全国に展開していく予定。あわせて、Mediiが心不全や心アミロイドーシスの疾患啓発サイトを立ち上げ、医師向けに情報提供を行う。

 

旭化成ファーマ、GLP-2アナログapraglutideのP1試験開始

旭化成ファーマは3月13日、長時間作用型GLP-2アナログペプチドapraglutide(一般名)について、日本人を対象とする臨床第1相(P1)試験を開始したと発表した。単回投与した際の薬物動態、薬理作用、安全性、忍容性を検討する。旭化成ファーマは昨年3月、スイスのベクティブバイオ・ホールディングから同薬の国内開発・販売権を取得。ベクティブバイオは現在、日本を含む全世界で短腸症候群を対象とするP3試験を進めているほか、ステロイド耐性の急性移植片対宿主病に伴う消化管障害に対するP3試験を行っている。

 

AnswersNews編集部が製薬企業をレポート

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