帝人ファーマ、腎疾患対象の低分子化合物をノバルティスに導出
帝人ファーマは3月6日、自社創製の新規低分子化合物をスイス・ノバルティスにライセンスアウトしたと発表した。全世界での開発・製造・販売権を同社に供与する。帝人ファーマの生物医学総合研究所で見出された候補化合物で、タンパク尿を呈する腎疾患への効果が期待されている。契約の対価として、帝人ファーマは契約一時金3000万ドル(約41億円)を受け取るとともに、開発進捗に応じたマイルストン最大2億ドルと販売額に応じた対価を受け取る可能性がある。
杏林、「ベオーバ」の権利を住友ファーマに付与…台湾・香港と東南アジアで
キョーリン製薬ホールディングス(HD)は3月6日、子会社・杏林製薬が日本とアジア地域の権利を持つ過活動膀胱治療薬ビベグロン(国内製品名・ベオーバ)について、一部アジアでの開発、製造、販売権を住友ファーマに供与するライセンス契約を結んだと発表した。対象地域は、台湾と香港、シンガポール、インドネシア、ベトナム。杏林は対価として一時金と開発・販売の進展に応じたマイルストン、売上高に応じたロイヤリティを受け取る。ビベグロンは米メルクが創製したβ3アドレナリン受容体作動薬。日本とアジアを除く全世界では住友ファーマ子会社のユーロバントが権利を持っており、米国で21年に発売している。
エーザイ「レケンビ」FDAがフル申請受理…審査終了目標は7月6日
エーザイは3月6日、アルツハイマー病治療薬の抗アミロイドβプロトフィブリル抗体「レケンビ」(一般名・レカネマブ)について、米FDA(食品医薬品局)がフル承認に向けた申請を受理したと発表した。優先審査に指定され、審査終了目標日は7月6日に設定された。同国では今年1月に迅速承認を取得し、フル承認に向けた申請を実施。日本と欧州、中国でも申請している。
東レと第一三共「フエロン注射用」の販売提携を今月末で終了
東レは3月3日、天然型インターフェロン ベータ製剤「フエロン注射用」について、第一三共との販売提携を今月末で終了すると発表した。東レは昨年2月、同薬の生産に必要な特殊検査の継続、設備の更新、生産技術継承のめどが立たないとして、23年3月末で欠品となると発表。治療方針の変更を呼びかけていた。
AnswersNews編集部が製薬企業をレポート
あわせて読みたい
オススメの記事
-
ファイザー、抗生物質製剤「ザビセフタ」発売/第一三共、抗TROP2 ADC「EGFR変異非小細胞肺がん」で米国申請 など|製薬業界きょうのニュースまとめ読み(2024年11月12日)
-
国内製薬 新薬パイプラインのステージアップ・開発中止まとめ―25年3月期2Q/24年12月期3Q|トピックス
-
【ビジュアルで見る】国内製薬 決算ハイライト―2025年3月期2Q|トピックス
-
MR、若手層対象のポテンシャル採用が増加…開発職は外資メーカー中心に堅調|製薬業界 今月の転職求人動向(2024年11月)
-
【2024年版】製薬会社年収ランキング 1位は1596万円のサンバイオ…新薬大手は中外が3年連続トップ