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製薬業界 きょうのニュースまとめ読み(2023年3月1日)

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ロピニロールをALS治療薬に転用…アルフレッサファーマ、ベンチャーから開発権

アルフレッサホールディングスは3月1日、子会社アルフレッサファーマが慶応大発ベンチャーのケイファーマ(東京都港区)から筋萎縮性側索硬化症(ALS)治療薬を導入したと発表した。パーキンソン病の治療に使われるロピニロール塩酸塩をALS治療薬として開発・製造販売する権利を取得した。ケイファーマは、iPS細胞を使った研究でロピニロールをALS治療薬に転用できる可能性を見いだし、慶応大が行った医師主導臨床第1/2a相(P1/2a)試験では良好な結果を得ている。アルフレッサファーマは契約の対価として、一時金や開発マイルストン、売上高に応じたロイヤリティを支払う。

 

サンド、ノバルティスから「アラノンジー」を承継

サンドは3月1日、ノバルティスファーマから抗がん剤「アラノンジー静注用」(一般名・ネララビン)の製造販売承認を同日付で承継し、販売を移管すると発表した。サンドファーマが製造販売元、サンドが販売元として販売と情報提供・収集活動を行う。サンド品の販売は、ノバルティス製品の在庫がなくなる今年5月下旬に開始する予定。

 

ユーシービー、重症筋無力症治療薬ロザノリキシズマブを申請

ユーシービージャパンは2月28日、抗胎児性Fc受容体(FcRn)抗体ロザノリキシズマブを、全身型重症筋無力症の適応で申請したと発表した。日本人被験者を含む国際共同試験では、プラセボと比較してMG-ADLスコア(症状や日常生活への影響を評価する尺度)を統計学的に有意に改善した。ユーシービーは昨年12月にも、抗アセチルコリン受容体(AChR)抗体陽性全身型重症筋無力症の治療薬として補体(C5)阻害薬ジルコプランナトリウムを申請している。

 

大塚化学、中分子CRDMOに本格参入…横河電機と合弁会社

大塚化学は3月1日、横河電機と中分子医薬品向けのCRDMO事業を手掛ける合弁会社「シンクレスト」を設立すると発表した。出資比率は大塚化学51%、横河電機49%。本社と研究所は神奈川県藤沢市の湘南ヘルスイノベーションパーク内に置き、大塚化学の鳴門工場(徳島県鳴門市)内に昨年完成した施設で製造を行う。合弁会社はCDMOに研究機能を加えたCRDMO事業を展開し、創薬支援からプロセス開発、治験薬製造、商用生産までをワンストップで受託する。

 

日本ケミファ、自社創製の痛風・高尿酸血症薬を中国企業に導出

日本ケミファは2月28日、自社創製のキサンチンオキシドレダクターゼ(XOR)阻害薬「NC-2500」について、中国で痛風・高尿酸血症領域を対象に開発・製造・販売する権利を南京寧和衡信製薬有限公司(中国)に許諾するライセンス契約を結んだと発表した。NC-2500は血中尿酸値を緩やかに下げるのが特徴で、急激な血中尿酸値低下による痛風発作が問題となる既存のXOR阻害薬の課題を解決できる可能性があるという。2017年に終了したP1試験では良好な忍容性を確認しており、ケミファは今回の導出を足がかりとしてNC-2500の価値最大化を目指す。

 

田辺三菱、辻村氏が代表取締役に…4月1日付

三菱ケミカルグループは2月28日、子会社・田辺三菱製薬の代表取締役に4月1日付で辻村明広氏が就任すると発表した。辻村氏は同日付で三菱ケミカルGの執行役エグゼクティブバイスプレジデント ファーマ所管に就任することがすでに発表されている。田辺三菱製薬の上野裕明・代表取締役は留任し、2人が代表取締役を務める体制となる。辻村氏は今年1月までサンバイオの副社長COOを務めていた。

 

参天、COOに中島氏…MSDで要職歴任

参天製薬は3月1日、中島理恵氏が同日付で執行役員COOに就任したと発表した。中島氏はトヨタ自動車で勤務したあと、ボストンコンサルティングで製薬業界を含むさまざまな企業のプロジェクトに従事。2011年にMSDに入社し、経営戦略部門統括執行役員、流通部門担当役員、台湾法人社長を歴任。21年にはスイスに赴任し、分社化したオルガノンでグローバル戦略・イノベーションリードの役割を担った。

 

AnswersNews編集部が製薬企業をレポート

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