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製薬業界 きょうのニュースまとめ読み(2022年12月27日)

更新日

 

沢井、片頭痛向け医療機器を申請…24年の発売目指す

沢井製薬は12月27日、片頭痛の急性期治療に使う医療機器「SWD001」を申請したと発表した。2024年中の発売を目指す。同機器は頭部に装着する非侵襲型ニューロモデュレーション機器で、後頭神経と三叉神経を同時に刺激することで効果を発揮する。沢井は昨年1月に開発元のニューロリーフ(イスラエル)と国内での独占開発販売契約を締結。うつ病の適応でも開発を進めている。米国では片頭痛の適応でニューロリーフが承認を取得済み。

 

シンクサイトとアクセリード、表現型スクリーニング技術の開発へ提携

シンクサイト(東京都文京区)とAxcelead Drug Discovery Partners(神奈川県藤沢市)は12月27日、新たな表現型スクリーニング技術の開発に向けた共同研究契約を結んだと発表した。シンクサイトはAIで細胞を高速判別・分取するゴーストサイトメトリー技術を持っており、両社で同技術を使った創薬スクリーニングプラットフォームの構築を目指す。ゴーストサイトメトリーはイメージ認識型の細胞分析技術で、細胞の染色が不要となる。これまでは染色によるバイアスで見出せなかったような、より生体での反応性を反映したヒット化合物の創出につながると期待される。

 

ラクオリアとVeritas、mRNA標的の低分子創薬で共同研究

ラクオリア創薬は12月27日、mRNAを標的とする低分子医薬品の創出に向け、Veritas In Silico(東京都品川区)と共同創薬研究契約を結んだと発表した。研究では、ラクオリアが定める標的遺伝子に対応するmRNA上の標的構造の同定から、開発候補化合物の創出までを共同で行う。ラクオリアは、研究で得られた化合物の全世界での開発・製造・流通・販売に関する独占的権利に関するオプション権を取得する。がん領域から研究を開始する予定で、将来的には神経疾患などへの展開も期待する。ラクオリアは技術アクセスの対価として契約一時金と研究協力金を支払うほか、今後、開発・販売マイルストンやロイヤリティを支払う可能性がある。

 

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