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製薬業界 きょうのニュースまとめ読み(2022年10月26日)

更新日

 

JCRファーマ バイオ医薬品の製剤工場建設…パンデミック時にワクチン製造

JCRファーマは10月26日、神戸市の「神戸市サイエンスパーク」内に新たな製剤工場を建設すると発表した。平時はバイオ医薬品を製造し、感染症の流行時にはワクチンの受託製造を行う。総工費は約200億円で、ワクチンの生産拠点の整備を支援する国の補助金を活用する。2023年11月に着工し、25年4月の完成を見込む。

 

「デュピクセント」アトピー性皮膚炎小児への適応拡大申請

サノフィは10月26日、抗IL-4/13抗体「デュピクセント」(一般名・デュピルマブ)について、アトピー性皮膚炎の適応で生後6カ月以上の小児に対する用法・用量の追加を申請したと発表した。国内で生後6カ月以上18歳未満の患者62人を対象に行った臨床第3相(P3)試験では、ステロイド外用剤との併用で有意な症状改善を示した。

 

武田、20%皮下注用人免疫グロブリン製剤を申請

武田薬品工業は10月26日、20%皮下注用人免疫グロブリン製剤を無または低ガンマグロブリン血症の適応で日本で申請したと発表した。申請は主に原発性免疫不全症候群(PID)の日本人患者を対象としたP3試験などに基づく。同薬は2016年に欧州や米国で承認されて以降、今年5月現在で30カ国以上で承認されている。

 

参天 滋賀の工場に新製造棟が完成

参天製薬は10月26日、滋賀県多賀町の製造拠点「滋賀プロダクトサプライセンター」に建設していた新製造棟が完成し、同日竣工式を行ったと発表した。新棟は医療用点眼薬を製造する施設で、2023年度から順次稼働を開始する予定。初期稼働時で年間約1.7億本(5mL換算)の生産能力を備える。

 

日本新薬、4~9月期業績予想を上方修正

日本新薬は10月26日、2022年4~9月期の業績予想を上方修正したと発表した。修正後の予想は、売上収益710億円(従来予想比40億円増)、営業利益195億円(50億円増)、税引前利益197億円(同)、最終利益155億円(42億円増)。国内の医薬品や米国のデュシェンヌ型筋ジストロフィー治療薬「ビルテプソ」が好調に推移し、研究開発費用が想定を下回ることから、売り上げ、利益とも期初の予想を上回る見通しとなった。

 

決算

JCRファーマ(2022年4~9月期、10月26日発表)

売上高155億8100万円(前年同期比45.1%減)、営業利益7億4400万円(94.5%減)。前期に大幅な増収増益をもたらしたアストラゼネカ製新型コロナウイルスワクチンの受託製造が終了し、売り上げ、利益とも前年同期を大きく下回った。成長ホルモン製剤「グロウジェクト」などが薬価改定の影響を受けた一方、ムコ多糖症II型治療薬「イズカーゴ」の売り上げが倍増し、主力製品の合計売上高は前年同期と同水準だった。23年3月期通期の業績予想に変更はない。

 

AnswersNews編集部が製薬企業をレポート

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