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製薬業界 きょうのニュースまとめ読み(2022年6月1日)

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初の持効性抗HIV薬「ボカブリア」「リカムビス」6月8日に薬価収載

中央社会保険医療協議会(中医協)総会は6月1日、5月31日付で承認を取得した抗HIV薬3成分5品目の薬価収載を了承した。6月8日に収載されるのは、▽HIVインテグラーゼ阻害薬「ボカブリア錠」(一般名・カボテグラビルナトリウム、ヴィーブヘルスケア)▽同「ボカブリア水懸筋注」(カボテグラビル、同)▽HIV逆転写酵素阻害薬「リカムビス水懸筋注」(リルピビリン、ヤンセンファーマ)――。ボカブリア水懸筋注は1カ月または2カ月間隔投与で、同じ投与間隔のリカムビス水懸筋注と併用する。持効性注射剤の抗HIV薬は国内初。

薬価とピーク時売上高予測は、▽ボカブリア錠が30mg1錠3541.60円、2.5億円▽ボカブリア水懸筋注が400mg2mL1瓶17万6458円/600mg3mL1瓶25万3850円、68億円▽リカムビス水懸筋注が600mg2mL1瓶9万582円/900mg3mL1瓶13万310円、35億円――。ボカブリア水懸筋注とリカムビス水懸筋注には、有用性加算II(加算率5%)がついた。

 

アステラス 米GOセラピューティクスと提携、がん免疫療法で共同研究

アステラス製薬は6月1日、米GOセラピューティクスとがん免疫療法に関する共同研究・ライセンス契約を結んだと発表した。2種類のがん細胞特異的糖タンパク質を標的とした新規抗体の開発を目指す。GO社が抗体を見いだす共同研究を主導し、アステラスは得られた抗体の治療応用に関する研究と臨床開発、商業化を担う。アステラスは契約一時金として2050万ドル(約26億円)を支払うほか、マイルストンなどで計7億6300万ドルを支払う可能性がある。

 

ヤンセン、遅発性ジスキネジア治療薬「ジスバル」発売

ヤンセンファーマは6月1日、遅発性ジスキネジア治療薬「ジスバルカプセル」(バルベナジン)を発売したと発表した。同薬は小胞モノアミントランスポーター2阻害薬。国内では、田辺三菱製薬が米国企業から導入し、今年3月に国内初の遅発性ジスキネジア治療薬として承認を取得した。販売はヤンセンが行い、情報提供活動は田辺三菱と同社子会社・吉富薬品を加えた3社で行う。薬価は40mg1カプセル2331.20円。ピーク時に62億円の販売を予測している。

 

大塚、アトピー性皮膚炎治療薬「モイゼルト」発売

大塚製薬は6月1日、アトピー性皮膚炎治療薬「モイゼルト軟膏」(ジファミラスト)を発売したと発表した。自社創製のPDE4阻害薬で、アトピー性皮膚炎に対する外用PDE4阻害薬は国内初。炎症性サイトカインなどの化学伝達物質の産生を抑え、抗炎症作用を発揮すると考えられている。薬価は0.3%1g142.00円、1%1g152.10円で、ピーク時の販売予測は53億円。

 

NBI、青野会長兼社長が退任へ…8月31日付

日本ベーリンガーインゲルハイムは6月1日、青野吉晃代表取締役会長兼社長が8月31日付で退任すると発表した。後任には、医薬事業ユニット統括社長のシャシャンク・デシュパンデ氏が就任し、青野氏は9月1日付で同社アドバイザーに就く予定。青野氏は、ベーリンガーインゲルハイム製薬とベーリンガーインゲルハイムアニマルヘルスジャパンの会長も退く。

 

バイエル、腎臓病協会とCKD啓発で連携協定

バイエル薬品は6月1日、日本腎臓病協会と慢性腎臓病(CKD)対策の普及啓発に関する包括連携協定を結んだと発表した。協定に基づき両者は、医療従事者を対象に診断・治療の標準的考え方を普及する活動を展開。行政や報道機関などに対しても、腎臓病と腎臓病対策の重要性に関する啓発活動を行う。バイエルは3月、2型糖尿病を合併するCKDの治療薬としてMR拮抗薬「ケレンディア錠」(フィネレノン)の承認を取得。5月に薬価収載された。

 

AnswersNews編集部が製薬企業をレポート

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